瀬々監督はセックスが撮りたいのではなく、セックス「とその風景」が撮りたいのだと思う。冷涼な照明のソープ浴室と狭いアパートで密着したものとでは、受ける印象がかなり違う。明確に区別して演出されたように受…
>>続きを読むひたすら暗い。
終始陰鬱な画と展開で、ラブシーンでさえも冷たく、悲哀に満ちている。
芸術性が強く、文学的。
90年代邦画特有の不穏さと湿っぽさを感じた。
出てくる女性たちに対して、ビジュアル的…
低体温な作品だった。性と暴力の本編の中に元気そうな場面なんてあんまないし、主人公のイクオも肝心なソープの場面の表情だって悦楽なんて欠片も感じない。
救済を求めて人肌に触れて熱をもらっても、泡を身体に…
瀬々敬久監督。京都大学文学部哲学科卒。脚本の羅漢三郎は瀬々敬久、井土紀州、青山真治のペンネーム。工場やマンション群、埋立地、路地裏のロケーションをカッコいい画角で捉えている。実相寺昭雄的ショットも多…
>>続きを読む「宮沢賢治的映画とはヤクザ映画だ」とかつて瀬々敬久はエッセイに記したらしいが、この映画のラストは『仁義の墓場』であり、そういう意味で福間健二が評するように中上健次(+柳町光男)と宮沢賢治が重ね合わさ…
>>続きを読む「こんな時代に瀬々敬久特集 世直しじゃー」にて
瀬々敬久特集で覚悟して観てるからいいようなものの、これ当時ピンク館で見せられたら困ってしまうな。
ビンク要素は泡踊りや下元史郎の3Pとか見どころ十分で…