母娘監禁 牝〈めす〉の作品情報・感想・評価

「母娘監禁 牝〈めす〉」に投稿された感想・評価

ヒロ

ヒロの感想・評価

4.0
漠然と靄のように漂う不安定な思春期の希死念慮が友人の自死をきっかけに表面化する、あの時死んだ心と生暖かい身体を引っ下げ贖罪を兼ねた自傷行為を重ねるがいまいち体温は戻らない、刹那的な性の為の永続的な夫婦ごっこが齎す倦怠感、一縷の望みを掛けた一本の電話が少女の希望にとどめを刺す、母の腰に性を母の喉に生を感じてしまった少女の病は完治し、死ねなかったものとしての新たな人生がスタートする。

吐き気がするほどの胸糞展開だが、神懸かり的な冷蔵庫の使い方と“ひこうき雲”が突き刺さる、荒井晴彦による青春残酷物語。傑作。

2021-21
拘泥

拘泥の感想・評価

4.0
酷い話とドキチガイ。ひこうき雲をちゃんとユーミン本人に歌わせなかったことだけは褒められるべき。
劇場にエロ目的で行ったら倒れる。不安定な思春期での歪んだ行動が友人の自殺や友人と母親を巻き込む事件になる。少女が経験する地獄絵図に観客は、耐えられるだろうか。実際の事件を基に描かれているので想像を絶する経験を少女はしてしまっている。荒井晴彦なんで救いが一切無い。「ひこうき雲」がモチーフでもあるのだが荒井晴彦の脳を通過するとこういう映画になる。AVで人気の梶谷直美も出てくる。当時の弁当の容器ってああだったなぁと思い出す。河原さぶの頭に毛がある。
落伍者

落伍者の感想・評価

5.0
遺書の下書きを残したばかりに通り者に当たって飛び降り自殺した友人の最期を間近で目撃し、彼女が亡くなってるのに自分はまだ生きてるから死にたいと主人公に呟かせる、とても87年の映画とは思えない倦怠と希死念慮。2000年代前半の映画と言われても通用しそう。早すぎた傑作。
日活ロマンポルノでありながらファーストカットからしっかりと"映画"を感じ、かなり前のめりになってしまいました。

80年代の暗黒青春物といった感じですが、荒井晴彦が描く10代が持つ空虚さ、それゆえの脆さや危うさは現代にも通じる物があり、どうしても心にきてしまう。

主演の前川麻子のアンニュイな佇まいと相手役の加藤善博の飄々としたクズ男っぷりも素晴らしい。
特に前川麻子がセーターを首まで被るあの場面なんかは凄く良かった。

映画演出としてもラストと対にもなるオープニングの海の場面や冷蔵庫の印象的な使い方、友人が自殺する一連のシーンなど非常に印象に残る場面ばかりでした。

地獄のクライマックスからオープニングと対になるラストにかかる荒井由美の『ひこうき雲』の誰かのカバーもどしんと来ました。
も

もの感想・評価

5.0
ユーミンじゃない誰かが歌う偽者のひこうき雲が少女達の精神の脆弱さが強調させていてそこだけでも素晴らしい!
間接的に友人を殺してしまったことへの贖罪として、徹底的に自分を傷つけ、救われようとする少女の姿が悲し過ぎる。
でもそうしなければ生きていけない、普通に生きていてはいけないんだという思いを感じた時、心をえぐられた。
雄八e

雄八eの感想・評価

4.0
すごい…
噂には聞いてたけどオフビート青春ものの傑作じゃないか

友人の自殺をきっかけにテレクラで知り合ったクズ男の元に転がり込んだ女子高生の転落を描いているのだが、80年代末期、バブルの波に乗れない底辺層を切り取って描いたような息苦しさが本当にすごい

初めての恋に溺れてクズ男に依存する少女と、クズとしてしか生きれない故にクズを演じ切ろうとする男

救いを求める彼女を迎えに来た母親をその前で輪姦する、二人とも本来望まない地獄絵図の不快感は壮絶

いずれのセックスシーンもストーリーに直結し機能しているロマンポルノでないと描けない傑作
荒井晴彦脚本でただただやってるうちに映画の時間が勝手に過ぎていく。70年代に「赫い髪の女」があるとしたら80年代にはこれ。
しを

しをの感想・評価

4.0
冒頭がもう傑作すぎるし、ラストにまた『ひこうき雲』流れるのほんとうにすごい。(夏→冬/あまりに若すぎたとただ思うだけ…)「あ、落ちた落ちた、落ちちゃった。」ってともだちがビルから降ってくるのヤバい。ラスト、冷蔵庫に入っちゃうのも良すぎる、、なんかマジでしょうもないしウワーーーッッってなっちゃうけどおもしろかった。メンズサイズのタートルネック最高かわいい!
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