菩薩

肉体の約束の菩薩のレビュー・感想・評価

肉体の約束(1975年製作の映画)
2.0
とことん男性目線のSEX至上映画。時代が時代とは言え偉い政治家先生みたいな女性観に若干吐き気すらする。男性に騙され続ける人生を送って来た女性が意に反して殺人を犯したらしい。最早生きる意味を完全に見失い、自殺未遂ばかりを繰り返す彼女を看守は心配し外出許可を取り付けてやる。その道中、偶然電車の中で遭遇した純朴青年と運命的な恋に落ち、その日のうちに婚約→結婚→妊娠までの一連の流れをこなしてしまおうとする。女性が刑期を終える2年後の再会を約束し合う二人であったが、青年は運悪く殺人事件に巻き込まれてしまう事となり、叶わぬ夢と消える、と大変力業なストーリー。たかだか電車のBoxシートで隣り合わせた素性も知らぬ男とその日のうちに即ハメしますか?一応3大欲求(食欲・性欲・海水浴)に忠実に生きる事が人生の悦びであるみたいな作品なんだろうけど流石に厳しい。Boxシート×ヒューマニスト刑事のシーンは当然山田洋次に軍配が上がる。ずっと鳴ってるワウが効いた若干ファンキーなサウンドがめちゃくちゃうるせぇ…。
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