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セントラル・パーク
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『セントラル・パーク』に投稿された感想・評価

菩薩
4.5
「自由」の国アメリカの、その最も栄えた街のど真ん中に存在する、造られた「エデンの園」であるセントラルパーク。その管理された「自由」を謳歌する主役は、もちろんその管理に多額の出資をする白人富裕層である。300万ドルの予算があるからとテニスコートに隣接するクラブハウスの建て替えについての論争を交わす一方で、今日も黒人ホームレス達はゴミ箱を漁る。「自由」とは言えそこは偽りのエデンの園であり、この公園には既に「罪」が存在している。だが人々は罪を罪と知りながらも、それを犯し罰を受ける。芝生の上に上半身裸で寝そべる白人男性、その芝生に自転車で乗り入れ荒らす人々、管理組合は「見つけられない」と嘆くが、この映画にはバッチリ映されている。公園の隅の屋根のある場所で、掻き集めた新聞紙を敷き詰め睡眠を取る黒人男性、彼はこの偽りの「自由」からは排除される。「平和」の為だとルールも守らずTシャツの販売に執念を燃やす活動家、思想弾圧だ!何が自由の国アメリカだ!と嘆くが、少しばかり自由を履き違えてはいないか。街の為に公園があるのではなく、公園の為に街があるとでも言いたげな過激な思想を展開する管理者、公園の為の出資は市民にとっては当たり前の義務だと言いたげだが、それが利用者の特権化に繋がる危険性は感じないのか。これがおそらくかつての「自由の国」の生の姿、そして30年を経た今新作で明らかにされるアメリカの姿はどう進歩しているか、同性愛者のパレードに向けての「同性愛者恐怖症」の落書きは、しっかりと市民の心の中から消されただろうか。
kyoko
-
初ワイズマン。
1988年のニューヨーク、セントラルパーク。

長いし、特別なドラマがあるわけでもない。だけど不思議と退屈しないのは、パーク自体が坩堝となって、様々な人種や文化が通り過ぎていくのを、まるで自分があそこのベンチに座ってぼんやりと眺めてるような気分になるからだろうか。
うっかり油断してるとパヴァロッティとかコッポラとか出てくるし。


乗入れ禁止されている自転車で芝生を疾走しているという、なんとか夫妻が現行犯で捕まるところが見たかった!
4.0
動植物の生態系(人間と恐竜ふくむ)が豊かすぎる。本来同居するはずのないものが同居しまくるカオス空間。前景に森林、後景に摩天楼というのもあらためて異様な光景。公共圏の「楽園」性の定義をめぐる対立という点で『ジャクソンハイツ』の姉妹作という感じも。あやしい演出家(?)の聖書引用と「メン↓、ウィ↑メン」に、まさかリアル神父が共鳴するとは思わず笑った。ホン・サンス以上にぶっきらぼうでドタバタしたズームイン・アウトも炸裂。葉から枝へとスケールアップするローアングルの剪定、ミシシッピ・フライドチキン・コンテスト(謎)、筋子にしか見えない恐竜を模した赤い連結バルーン、ランナーの横断を連ねるリズミカルな編集、市長ハイタッチの縦構図、クレオパトラ・ガールズ(かわいい)を撮影するコッポラなどなど、濃厚な画面がベルトコンベア。ストレスママ恐竜の鳴きマネ、なぜカットしたし。

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