ぼくの桃色の夢の作品情報・感想・評価

ぼくの桃色の夢2015年製作の映画)

我的青春期/My Original Dream

製作国:

上映時間:107分

3.4

あらすじ

中学生のチャオ・シャンシャンは学校一の美人リー・チュンシアに密かに恋心を抱くが、いじめっ子が無理やり彼女を自分のものにする。しかし、チャオ・シャンシャンの想いは変わらない。その想いを抱いたまま無気力な大学生活に入るが、そこでチャオは映画に出会う…。

「ぼくの桃色の夢」に投稿された感想・評価

クワン

クワンの感想・評価

2.9
東京国際映画祭で観た主演女優さん、綺麗でした。
監督の実体験が元になっているのかな。
初恋の切ない想いの果ては、灰色の空に覆われて。
ややノスタルジーに酔い過ぎて、冗長な感じもします。
いわゆる中国の農村部をそのまま映したような映画ではなく、ポップでどちらかというと韓国青春映画のようなノリ?
ユーモアがあって、ロマンチックで、切なさもあり。都会と田舎、青年期と少年期のギャップがすごく良かった。
監督の中では、一番信頼しているのは故郷の友達よりも苦楽を共にしたカメラマンなのかな。
劇中の「マレーナ」の引用からも、ハオ・ジェの映画はイタリア映画的な性や感情表現への大らかさが見られる。他にフェリーニの「アマルコルド」のような感じも連想された。
ただ、初恋を描いた甘づっぱい映画ではなかった。大らかさだけでなく、そこに「映画を作るんだ」という強烈な意志が込められた作品でもある。
ハオ・ジェの映画は過去作も一般公開されていないが、東京国際映画祭のコンペティションをきっかけに、もっと多くの人に観られたらうれしい。
harumi

harumiの感想・評価

4.0
青春映画の良作。
日本映画なら、ジャニーズにみたいな、そんな容姿でもてないわけないやろみたいな配役するけど、この映画には好感もてたし、共感できる。
20151023@TIFF(TOHOヒルズ)
写真の雰囲気にだまされた…。少年時代のとこだけ、まあまあでした。
大人になることの難しさと、大人になりきれない複雑にこんがらがった青さが渦巻く青春映画。大人になり、さまざまな汚れを浴びてしまった人ほど、胸がぎゅっと締めつけられる感覚に襲われるでしょう。
か

かの感想・評価

2.7
toho六本木10月23日
サムネイルにだまされてはいけない
清水え

清水えの感想・評価

3.0
初恋にひたすら心血を注いでいる時は文句無しにおんもしろい!けど後半は失速ぎみというか、惰性が感じられたぞ。あとなんか中国人はおしなべてタフ。
いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
TIFF2015にて鑑賞。少年期の恋を大人になってもずっと心に抱き続け、こんな形で決着をつけるなんて何とも切ない話だ。微妙に違う笑いのツボ…昔、訪れた北京の雰囲気を懐かしく思い出すほど中国カラーの強い作品だと感じた。
JunIwaoka

JunIwaokaの感想・評価

3.5
2015.10.23 @ 28th TIFF

今年の東京国際映画祭のスタートは普段敬遠してしまうアジア映画だったから心配したけれど、とってもとっても素敵な映画でした。忘れられない初恋の思い出を胸に、中国社会が大きく変革する時代のなかで大人になることを不器用に抵抗する。監督自信が85%自伝と語るように、主人公シャンシャンの目線で生々しく描かれている。原題に青春期とあるように中学校に入学するところから始まって、まず当時の学校の日常はかなりコミカルに描かれているもののプライバシーなんてなくいろいろと衝撃的。(でも上級生によるカツアゲは全世界共通らしい。。)個人の願望は罰せられるべきことで、徹底した学歴社会で現を抜かして青春を謳歌することは非難されるべきことなんだよね。そんな抑圧されたなかで唯一の生きがいは学校のマドンナである憧れのリー・チュンシアを想うこと。邦題を"僕の桃色の夢"としたはお見事で、夢は隣に寄り添って眠るあの距離感にあって、またピンクは妄想の色だから憧れるリー・チュンシアはいつまでも中学生のまま。多くの映画で語られているように女性は現実的で、先に大人になっていくからもう存在しないんだよね。だから彼が初恋の映画を撮るために映画監督を目指すことが切ないんだけど、そこでのみ彼の才能が開花する。夢は夢であるという辛辣な終盤のリアルさは、前半のコミカルさとのコントラストでより際立つ。そしてメタファー的な描写も納得で、捨てきれなかった桃色の夢は純白の世界の果てに見えなくなって、ようやく彼は大人になることを自覚する。

冒頭観てて恥ずかしくなるような時代遅れな映像、音楽、演出にびっくりしたけれど、強く意識された映画らしさがピュアな気持ちの説得力があったように思う。青年期のシャンシャンの根暗な風貌がまるで自分みたいだったのもあって、観客が笑う彼の気持ち悪い不器用さにいちいち共感せざる得なかったよ。。悲しいけれど。
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