プリマドンナを目指す純真なヒロインと、優秀なライバル、厳しく野心家のコーチ、母の期待、とかいろんな人の感情が絡み合って美しい舞台が作られていく。
なんかに似ている。と思ったら山岸涼子先生のホラー漫画…
バレエ続きで、久しぶりの鑑賞
ユングのシャドウ(影)との対峙を扱った作品で、最終的にはシャドウとの統合に失敗、自我の死に至ったと理解
芸術を追求するあまり狂気に触れる、みたいな作品多い気がするけど…
思うほどバレエシーンは多くなく、神経症的な主人公の病質と芸術性の絡まりがグロテスクな体の変容で表象される、映像表現に重心が置かれていた。ニナの抑え込んだ感じには苛立ちをたびたび感じつつ、正気と狂気を…
>>続きを読むバットトリップ映画。
現実か妄想・幻覚か境界が曖昧になる恐怖体験ができる。
最後の黒鳥の演技は恐ろしく美しい。私の拙い言葉ではあの映像体験を表現できない。
黒鳥的な側面はニナが抑圧していた部分で…
選ばれた者と選ばれなかった者
「緊張して胃が縮んでいるの」と言ったら期待に背いたとしてケーキ捨てようとするのは怖いな。過保護過干渉、ステージママというらしい。規範的善意空間の居心地の悪さ。
ささく…
母親から求められる少女像、母親からの支配、性的なことに消極的、なんなら嫌悪
それら白鳥役の自分を解き放ってくれるのが黒鳥役の内なる自分
母親に反抗し、性に奔放で、白鳥の皮を破り殺し黒鳥に生まれ変わる…
精神的に役に蝕まれていくさまは魅入られてしまい、まさしく彼女が黒鳥になれたということだろう。どこまでが現実でどこからが狂気なのかが曖昧なのは終始不安で最高だった。わたし自身、ここまで顕著でないにしろ…
>>続きを読むナタリーの美しさと演技力に圧倒されてたら、いつのまにかどこまでが現実でどこからが妄想かわからなくなって混乱した…
黒鳥の役に入り込んでいく過程で、母親のコントロールから反抗できたり、案外悪い変化じ…