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ザ・スチューデント
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目次

ザ・スチューデントの作品紹介

ザ・スチューデントのあらすじ

ロシア郊外に住む⼗代の⾼校⽣ヴェーニャは、⽔泳の授業を何週間も休んだとして⺟親のもとに校⻑先⽣から電話がかかってくる。理由を⺟が問い詰めると“⽔泳は信仰に反する”と答えたヴェーニャは、聖書を持ち歩いて過激な宗教思想を説いて回り、学校の教師やクラスメートたちと衝突していくのだが…。

ザ・スチューデントの監督

キリル・セレブレンニコフ

原題
(M)uchenik/Uchenik/The Student
製作年
2016年
製作国
ロシア
上映時間
117分
ジャンル
ドラマ

『ザ・スチューデント』に投稿された感想・評価

AOI_BJ
3.0
胸糞悪い!こんなに胸糞悪いのは久しぶりだぞ。
土曜日の朝から勘弁してくれ。まあ見た自分が悪い。

ロシア映画でございます。
数々の賞をとっている本作。
カンヌでも「ある視点」部門で上映されるほどの作品だそうです。

聖書に傾倒する高校生の話。

宗教、性教育、学校のあり方、同性愛、障害者、親子関係、ユダヤ人、権力、とかぎゅうぎゅう詰め。
ここまで大きく風呂敷を広げているのに、ごちゃごちゃせずまとまっているのはすごい。

ずっと薄暗くて、じめじめしてる。
いやーな雰囲気。重い。

映画館だと強制的に閉じ込められるから最後までしっかり見れるけど、この作品を家で最後までノンストップで見るのはキツかった。

別に大傑作というわけではないが、もうちょっと注目されてもいい作品だと思う。
TS
3.8
【現代世界になじまない原理主義】80点
ーーーーーーーーーーーーーーー
監督:キリル・セレブレンニコフ
製作国:ロシア
ジャンル:ドラマ
収録時間:117分
ーーーーーーーーーーーーーーー
 これは中々の衝撃映画でした。改めて宗教とは何なのか、と考えさせられましたし、非常に大声では言いづらいのですが、宗教の厄介さを垣間見れた作品でした。これ、ユダヤ教徒やキリスト教徒が見たらかなりの問題作になるのではないでしょうか。簡単にいうと、キリスト教原理主義の青年が、聖書に反することに対してどんどん対抗していくというもの。原理主義というのは難しい考え方です。なぜなら、イスラームであれキリスト教であれ、それを生み出した預言者は今から1500年近く前、2000年前の人物であるため、流石にそのままの物差しでいくと意見がぶつかりあうことでしょう。例えば、学校の授業で進化論の講義をしているのに、聖書ではそんなこと書いていないと言い放ち、猿の着ぐるみをきて教室内を大暴れするなんて、言いづらいですが正気の沙汰ではありません。上記のことは氷山の一角に過ぎず、主人公ヴェーニャは、いわゆる「ドン引き」されることを次々に行なっていきます。

 僕は聖書や神話にはあまり詳しくありませんが、これでもかというくらい、聖書や福音書の引用が出てきます。もう多すぎて笑ってしまうくらい。いやあ、正直なところこんな知り合いがいたらかなりきついですね。我々全員が聖人なんてことは絶対になく、というか大多数の人間は自分のために生きてるわけであり、こんなペースで絡まれたら煙たがられるだけでしょう。今作は、水泳の授業に入るのをヴェーニャが拒むところから始まるのですが、徐々に彼の思想は過激化していきます。性行為の授業をニンジンで行うとある教師も大概なのですが、それに反抗して全裸になってしまうヴェーニャも恐るべしです。まさにカオスの状況なのですが、実は今作はただただヴェーニャの異常具合を描いただけの映画ではありません。この科学等の授業を行う女性教師が、ユダヤ教徒だからといって、校長をはじめとした教職員に馬鹿にされているのも一つのテーマなのです。学校は保身のことしか考えておらず、どう見ても異常的な行動をしているヴェーニャより、彼女の授業のやり方に教職員達は文句をつけてくるのです。

 まるで救いようのない展開で、見ていてかなり苛立ちが募ります。宗教を軽んじるわけではありませんが、ここまできたら宗教が厄介な存在としか認識できず、世界の数多の紛争や戦争は、やはり宗教による行き過ぎた洗脳から生まれたと思わざるを得ないでしょう。昔、大学の教授が断言していましたが、宗教さえなくなれば争いはほぼなくなるでしょう。と。強ち間違いではないのではないかと思いました。

 科学が優越する現代世界において、宗教という代物は正直なところ肩身が狭くなってきています。しかし、人間は自分に不利なことが起きたら神頼みをしてしまうものです。その人がどこまでその宗教を信仰しているかという問題もありますが、人間の文化に宗教は切っても切れない関係です。だから人間の歴史に戦争はつきものなのだ、と自分で解釈するに至りました。そんなところまで考えさせられる凄まじい映画でした。
Omizu
3.9
【第69回カンヌ映画祭 ある視点部門フランソワ・シャレ賞】
『LETO』キリル・セレブレンニコフ監督作品。ヨーロッパ映画賞では音楽賞を受賞、ロシア・アカデミー賞であるニカ賞では9部門でノミネートされ助演女優賞を受賞した。

これまた強烈な作品。平凡な高校生がキリスト教原理主義に傾倒していく様をスリリングに描いた作品。

青年の言動に振り回される周囲の大人たち、教師や母親の困惑と対処をロングカットで表していく。青年から発せられる聖書の言葉が画面にも現われるという変わった見せ方もまたいい。

日本ではここまでキリスト教原理主義に傾倒するというのはあまり想像できないが、ダルデンヌ兄弟『その手に触れるまで』などキリスト教圏ではある程度想定されうる事態なのだろう。

青年のすることはかなり過激で保守的な思想なのだが、それに対応しきれない大人たちの右往左往っぷりが見もの。純粋な思想に対面することによって立ち現れてくる大人の世界の欺瞞、そういったものが緊迫感たっぷりに描写されていると感じた。

『LETO』も『インフル病みのペトロフ家』もなかなかよかったが、セレブレンニコフ監督作品では本作が一番よかった。

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