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落盤
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『落盤』に投稿された感想・評価

3.0
【鉱山は危ない】
K's cinemaにて開催中のウカマウ集団60年の全軌跡にて『落盤』を観た。本作は、企業が見捨てた危険な鉱山にダイナマイトを仕掛けて採掘する鉱夫たちを描いた短編である。

ボリビアは鉱山で有名な場所であり、アマルガム法を取り入れ銀や錫を算出し、17世紀頃には世界の銀産出量の半分を生み出していたポトシが世界遺産となっている。

佐渡金山もそうだが、この手の鉱山は奴隷を使った過酷な労働環境や危険な採掘により死者が絶えない。『落盤』はそのような痛ましき鉱山での労働をサイレント映画に近い手法で描いている。セリフは限りなく減らし、ショットによる緊迫感で持って富を手にするか死ぬかの瀬戸際を描いているのである。
煙
3.5
記録
3.5
南米ボリビアの先住民の視点で社会的な問題提起的映像を作り続けた映像集団ウカマウによる20分の短編作品。1965年制作。監督は同集団の命名者であるホルヘ・サンヒネス。ほぼセリフなしのモノクロ映像を繋げ、企業が見捨てた鉱山でひとり掘り続ける貧しい鉱夫の悲劇を描いている。

セリフがなくても何となく、この鉱山労働者のお父さんは家族から引き離されて、お金もなく、たった独りでダイナマイト片手に、死の匂いのする洞窟を目指すのだなと、自然とわかるようになっており、民族衣装に身を包んで暮らす当時のボリビアの生活風景含めて興味深く鑑賞できました。

貧しさと孤独が争うすべのない巨大な岩の塊のようにこのお父さんを押しつぶす様子は世界共通の貧乏の苦しさといった感じなのですが、妙に活気のある映像編集と、素朴な音、ボリビア先住民文化が織物のように組み合わさり、映像がパワフルに訴えかけてくるあたりは確かに唯一無二です。

印象に残っているのは以下2点。

持ち物すべてを質に入れてようやく手に入れた食べ物が、手のひら大のナンのような、南米なのでトウモロコシの粉でできた主食なのでしょうか、そんな粗末な食べ物を、スープもおかずもなしにかじるだけで肉体労働を続けねばならないのが地味にショックでした。それでもうなすすべもなく、ただお酒をラッパ飲みして糸が切れたようにぶっ倒れてしまう鉱夫の、黒く、疲れて、薄汚れた姿はほぼ死体でした。死ぬより前にすでに死体という。貧しさを絵にしたらまさにこれだと思います。なんせセリフがないもので、てっきり炭鉱夫が死んだものと早合点したため、この飲んだくれ姿が1番印象に残っています。

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