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遺灰の顔
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目次

『遺灰の顔』に投稿された感想・評価

4.0
イスラーム映画祭3にて鑑賞。身元が定まらぬ遺体を巡ってイスラム教徒の家族とキリスト教徒の家族とが互いに譲らぬ様をユーモアたっぷりに描く。人間は何でも所有したがる動物。双方が所有権を主張し合えば行き詰まり争いになる。其処から解放されさえすれば、良い解決が見えてくるというのに。まるで世界中で起こっている様々な紛争の縮図を見る様で面白い。しかし、映画はそれらをも全部、嘲笑うかの様に着地からもう一展開を見せ実にシニカル。
3.3
昔書いた感想シリーズ

観た映画『遺灰の顔』@東京国際映画祭
クルド=イラク映画

舞台は、80年代、イラン・イラク戦争の最中のクルドの村。イスラム教の家族のもとに、戦死した息子の柩が届けられる。しかし、黒焦げの遺体には割礼のあとがなく、息子だという確証がない。大騒ぎとなるが、村のキリスト教徒の一家が、自分たちの息子ではないか、と言い始め、村中を巻き込んだ騒ぎとなる。
実際に、イラン・イラク戦争の際に、別人の遺体が届けられるということが頻繁に起きたという。
笑える反戦!反戦のメッセージを明るく楽しいコメディとして描いた秀作!家族の養子の、小人と超太った男のキャラクターが、黒澤明監督『隠し砦の三悪人』のようで、楽しい。C3POとR2D2のようでもあるということだけど。日本でいうと、その昔、クレイジーキャッツ映画なんかの雰囲気。
最後に、半分イスラム教、半分キリスト教で埋葬する。これが、監督の最も大事なメッセージだと思う。
戦死しした息子の遺体が帰ってきた!
あれ?!割礼の跡がない…?!
うちの宗教は割礼するのが当たり前だから、この息子はうちの息子じゃないぞ!
隣人のキリスト教の家族の息子なんじゃないか!
よし!お隣さんにそのことを伝えに行くか!
よし!伝えたぞ!
いや…、まてよ。。
もしかしたらうちの息子かもしれない!
やっぱりその遺体を返して!
うちの宗教のやり方で埋葬する!


今さらそれはないよ!ムスリムのお隣さん!
だってこの遺体、割礼した形跡ないからお宅の息子じゃないよね?!
これは間違いなくうちの息子だ!
なので、キリスト教のやり方で埋葬する!
そもそも、うちの息子ではないって言ったのはアンタやないかい!
私は確信出来る!
これはうちの息子だ!


ってな感じで、遺体の埋葬の仕方で揉めるコメディー。
宗教問題もあるし、両家族にとってはそりゃもう一大事。
他宗教のやり方で息子が埋葬されたらたまったもんじゃない。
そんなダークな問題をコメディにしちゃうんだから凄いなぁ。
クルドの景色もクルド人も自分には馴染みがないから、目に映るもの全て新鮮だった。
お酒の密造や、民間兵など重いテーマも混ぜてるのにサラッと書いてしまうのも流石。

ただ、お話のテンポが自分には合わなくて途中ちょっとしんどかった。
つくり手のテンポと自分のテンポの相性が合わないと、やっぱり少し退屈。

その後のトークショーはすごく勉強になって面白かった。

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