３月５本目の試写会は「ホフマニアダ ホフマンの物語」。

ものすごく人は選ぶが、素晴らしい作品だった。まさに芸術作品だ。これ、ティム・バートン好きだろうな〜。

先日ディズニーによる実写映画化された「くるみ割り人形」の原作者、ドイツの幻想作家E.T.A.ホフマンを主人公にしたストップ・モーション・アニメーション。

ライカほど凄すぎず、まだ手作り感が残る風合い。主人公以外の全てのキャラクターが不気味、かつ美しい完璧な造形美！

作家本人が主人公ながら、次々と幻想世界に足を踏み入れる。見ながら「ああ、これは作家が自分の作品世界に入り込みながら進むタイプの作品か」というところまではわかったのだが、ホフマンを全く知らなかったので迷い込む作品世界のひとつひとつがわからなかったのは残念。知ってる人が見たら何倍も楽しかったんだろうな〜。

その世界に登場するのは、子どもの目をえぐろうとする「砂男」とか、機械仕掛けの美女、ドッペルゲンガー、呪いをかける魔女など、不気味なものばかりで、映像表現も遠慮なく残酷だったりするから子どもに見せたらトラウマ級。

ただ良いことばかりじゃなくて、現実世界から幻想世界に入るタイミングや、主人公のホフマン自身が、若い頃の自分に戻ったり、自分の作品の主人公になってみたりなど、見ているだけではほぼわからない。私はいただいたプレスの解説読んで「ああ、そうだったのか」とやっとわかった感じ。わかってみると素晴らしい映像作品であるだけに、もう一度見たくなった。

完成まで15年の歳月をかけたという、まさに芸術品とも言うべき作品。幅広く誰にもはオススメしません。ティム・バートンっぽいキモかわいいのが好きな人、ストップモーション・アニメーションが好きな人、わかりにくくても芸術的な作品に引っかかる人には、ちょーオススメ。記憶に残る作品です。

美しく気味が悪い。

ストーリーは怖いが惹き付けてやまない映像の技術力。

綺麗、綺麗、綺麗、怖い。

チェコの人形アニメ、トルンカとは観賞後の気分が、かなり違う。

芸術性が強い

好き嫌いは分かれます。

制作に15年かかったというのが驚愕。

このキャラクターの見た目なら、
もっとストーリーは単純で
分かりやすい内容の方が良かった気が。
不気味と狂気が忙しい...

チェブラーシカの制作スタジオの
作品らしく映像はさすがです。
動きも滑らか。