くるみ割り人形の作品情報・感想・評価

「くるみ割り人形」に投稿された感想・評価

ちょっと怖い「くるみ割り人形」🌰🐀🌹

サンリオ製作の人形アニメーション映画。
サンリオだから、可愛い"お人形たん"がたくさん登場するかと思いきやそうではない。むしろ、怖い"お人形たん"勢ぞろいである。
中でも、ネズミ軍団は、怖すぎて小さい子供が観たら多分泣いてしまう。
子供向けアニメなのに、たまに怖いシーンが登場するのはどういう意図があるんだろうか?可愛らしい恐怖なら、まだ分かるけど、ここまで怖いと何か意味があるんじゃないかと思ってしまう。
この世界(人間)の怖さは、こんなものじゃないから、今のうちに慣れときなさいってことなのかな?考えすぎ?

さて、「くるみ割り人形」3作品連続で観ましたが、これが一番面白かったです。3作とも物語が違うので、どれが本物のお話なのかは分かりませんが、自分は本作のお話が一番素敵だったし、良かったと思います。

前半は、前述したとおりホラーというかミステリー映画のような雰囲気。
映像も少し古臭いんですが、これがいい感じになってて好きな世界観。
何故か、市川崑版の金田一を連想してしまいました。
音楽とか雰囲気が似てたんだけど、多分自分だけだと思います。

この映画、結構めちゃくちゃな展開が続く。
まずは、お姫様の呪いを解くために世界中の人々を集めて会議をするんですが、この会議がやりたい放題で面白い。
ほとんどアドリブなんじゃないのか。と思うほど全然関係ないことをそれぞれが喋っていく。
キャラと声が合ってないのが何人かいたりとかなりのカオス。
きっと台本に、ここは自由にして下さいと書いてたに違いない。

そしてネズミ軍団とブリキ軍団のはちゃめちゃ戦争もカオス。
もう、ドッカン、バッタン、あれよ、これよとお祭り騒ぎ。
もう好きにしてーーー。

本作のくるみ割り人形は出っ歯の間抜け面。
全然、可愛くない!
持ち主のおじさんも。こんなのどこが可愛いの?という始末。
だけど、クララだけは愛してくれる。変わってるね。

だけど、人間になるとあら不思議。ベルサイユのばらに大変身。
えっ?変わりすぎじゃん?出っ歯どこいった?
そんなベルバラクルミ野郎にクララはウットリ。
結局、顔なのね。

人形Verもイケメンだったらお姫様に捨てられる事はなかっただろうに。

ということで、かなりめちゃくちゃな映画と思いきや、
このお話が凄く切ない。
ほんとの愛って何だろう?
くるみ割り人形とクララの恋物語。

夢の世界がすごく綺麗で印象的。
ちゃっかりキティちゃんを出してくるサンリオのあざとさにガッカリ。
でも、そんな事どうでもいいや。と思うほどこのシーンは、キラキラ輝いていた。

あぁ、自然と涙がこぼれおちてくる。
愛って美しいね。

Amazon Primeビデオ
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.7
サンリオのストップモーションアニメーション。古典であるくるみ割り人形を独特のアレンジで仕上げてる。
正直言ってパート毎に作風の違う印象もあり、チグハグな印象も受ける。ただ、演出上の強弱の上手さも感じるんだよね。そしてお金のかけている所とそうでない所の配分も上手いと思った。

冒頭、少女クララは叔父ドロッセルマイヤーからくるみ割り人形を貰うが、ネズミ達に奪われそうになる。消えた人形を探しネズミを追い、時計の中に潜り込むクララ。
まず、この辺のミニチュアの作り込みがハンパ無い。小物から階段の手摺にいたるまで超細かく作ってある。動きも滑らかだし今の目で見ても超凄い。

で、人形の国に行く途中で、バレエが始まる。当時の日本人トップクラスののバレリーナ。個人的には、サンリオの持つ文化に対する意識の高さから来る起用とみるな。美意識が強いからこそ、あえて世界レベルのバレエを組入れるセンス。僕は割と評価する。

クララと良く似た人形の国のお姫様はネズミ国により眠らされている。
人形国とネズミ国の争いの中、姫の呪いを解くためクルミを割るクララ。

人形の国での会議があるのだが、これが当時の人気タレントが声優で当時の持ちネタや会話を披露するというもの。
玉置宏が司会をやり、大橋巨泉が11PMのパロディをやり、牧伸二がウクレレ漫談のネタをやり…
この辺は逆に今の目線で見るとキツいなぁ。時事ギャグは時間が経てば廃れるものな。

クララを助ける衛士のフランツが完全にベルバラのオスカル様。赤い衣装までソックリ。
でもネズミ国をやっつけて王女様を元に戻したら、フランツはくるみ割り人形に変化。フランツを救うためにはクララの愛が必要!

そこでサンリオのファンシーキャラの世界へ。うーん。内輪ネタな感じだな。しかしアニメーションとして見応えもあるから複雑な気持ちだ。

西村晃がドロッセルマイヤーや占い師・時計商人など、要所要所でクララを導く役で演じてる。これがメフィストフェレスっぽくて作品の雰囲気作りに上手く貢献している。

ヘンな所も多いけど、とっても見応えある傑作だと思う。今もこういう日本産ストップモーションアニメを作って欲しいよ。
寝具

寝具の感想・評価

3.3
子供の頃ストップモーションムービーが好きすぎて見まくっていた作品のうちの1つ
子供の頃どういう感情で見ていたかは思い出せないけど、今見てみると何もかもカオス(笑)
総制作費は当時の七億円って聞いたけど本当ならやばいな
naonao

naonaoの感想・評価

4.5
2014年のリメイク版より
やはり原作。
人形劇とは思えない実写バレーシーンがあったり、何よりヴィランズが怖すぎる…
もしお

もしおの感想・評価

5.0
幼稚園の図書室にこのサンリオ版の絵本がおいてあって、何度も借りた。
あまりに夢中なので、親がレンタルしてきてくれて映画を見た。子ども心に美しさに衝撃を受けて何度も繰り返し見た。
間違いなく自分の美意識(?)はこの映画に影響されていると思う。
夢野猫

夢野猫の感想・評価

2.5
劇場公開時に彼女と見に行った。が、オリジナルの歌が良かった事しか覚えていない。
映画館で売っていたサントラカセット買いました(笑)

リメイク版を観る前に、再観賞。

そうそう、西村晃の歌が良かったんだ。
え、クララの声って杉田かおるだったのか。覚えて無いな。

本格的人形アニメに意気込み過ぎてシュールなホラーファンタジーになってしまい、子供向けとは言い難い作品だな。
ヤンシュヴァンクマイエルに対抗意識でもあったのかな(笑)

意欲と努力を感じさせる迷作なのでスコアおまけします。
otom

otomの感想・評価

4.0
特撮、演出、音楽の全てがカオス過ぎて、幼少の頃に観ていたらトラウマになる事請け合い。この人形とは思えない程の表情の豊かさを実現する為に費やされた作業時間は如何程のものか。凄過ぎる。作詩•寺山修司を筆頭に声優もそうそうたる面子。アンドレを彷彿させる志垣太郎のイケメンボイスもピッタリはまっている。キティちゃん登場だけいささか萎えたが、傑作。
謎展開だけど丁寧なストップモーションと、人形たちの細かな表情には惹かれるものがある。製作費7億円、現代で言う所の幾らぐらいだろう。子供向け映画の割にかなり作り込まれてるなぁと。
ごじ子

ごじ子の感想・評価

2.0
女の子向けキラキラ夢の世界が広がるのかと予想したが、昭和感たっぷりの演出できらびやかな人形による横溝正史シリーズだったりゲバゲバ60分だったりのカオスな世界。いまの子どもには受けないと思うけれど史料的価値は大いにある。細部まで手間暇かけた豪華な国産パペットアニメーション。

このレビューはネタバレを含みます

 くるみ割り人形を手にした女の子が人形の国に迷い込んでのジャーニーな話。

 人形アニメーションの世界をたっぷりと堪能できるアニメでキャラクターの動きとかを見ているだけで不思議な気持ちになって主人公同様迷い込んでいく映像美でした。

 子ども向けのアニメにしては物凄いおどろおどろしい演出がたくさんあって、確かに可愛いキャラクターたちだけど。めっちゃ怖い描写とかもあって、子どもの時に見たらトラウマになりそうな頭がクラクラするシーンがいっぱいでした。

 眠ったままの王女さまを起こそうと国際会議でいろんな人たちが集まるところでは昭和九年会の役者さんたちがいろんなギャグをするというカオスな世界でとんでもないことになっていて「この映画は一体なんなんだと」戸惑って面白かったです。突然、実写のバレエダンサーが踊ってたり、しかも結構長い時間。なかなか激しい映画でした。

 1つ1つのシーンが冗長で歌が始まると延々と歌ってたり、踊ってたりと退屈なシーンもたくさんありましたが、1979年のアニメだけどめっちゃ新しいアニメーションで見たことない世界観で面白い映画でした。
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