グッドバイの作品情報・感想・評価

グッドバイ2018年製作の映画)

上映日:2019年03月30日

製作国:

上映時間:46分

ジャンル:

3.7

あらすじ

「グッドバイ」に投稿された感想・評価

演劇が、劇場にでかけることで得られる2度とは無い特別なその時だけの時間の体験であるとするなら、映画で切り取られた一つ一つの瞬間もまたその時にしか存在しない画の連なりだとも言えると思う。

「向こう」から「こちら」へ戻ろうとする主人公の泳ぎ出す場面のとてつもなく清々しい空。川辺で踊り、ドラムが響くシーンの夕暮れの光。デモの女性たちが言葉を発する奥で飛んでいる鳥たち。飼い主の手や肩にのる文鳥の動き。眠っている主人公の部屋のカーテンを揺らす風。エンドロールの繁華街を進む車椅子の方を見つけた瞬間の写真。カメラが回ったその時に起きた全ては、予め用意されていたものではなく、その時その時の瞬間にだけ存在した唯一の時間。それを見つけたカメラを通じた監督の視線。それらを繋いで映画は作られる。

通常ならボリュームを抑えるだろう空気音が低く鳴り続けたり、文鳥の鳴き声が響いたり、ドラムの音がけたたましく鳴ったり、作品そのものが、普段目にする世界に別の見え方を提示してくれる。ノイズというばそれまでなのかもしれないけれど、むしろ世界はノイズで成り立っている。

映画を観たその日のアフタートークが話とかではなく、「黒と白と幽霊たち」という映画の中でも一部演じられたパフォーマンスがあり、それもまた刺激的だった。さまざまな場所で行われているというその演目を映画館で演じる試み。映画館の段差を移動する役者たちの足並みや、劇場の壁を使って音を奏でたり、スクリーン前のステージで演じられるパフォーマンスは、ここでするため(だけ)に構成されたものになっていて、ペットポトルから滴る水の音が優しく響くと思えば、ドラムの音が耳に痛いほど響く。そこで発せられる声、音、光、いろいろな感覚に刺激を受ける。
散文的でところどころ
おや?と思うものがあった

インスタントな表現、
曖昧さに担保させている感じも
kohei

koheiの感想・評価

3.9
「言葉」というのは暴力的で鋭利で、非常に脆い。ある状況や現象、性格を特定の言葉で言い表してしまうことによってこぼれ落ちてしまうものがあるということ。ひとつの境界を示すことで境界線の曖昧さを物語ったり、撮ることができないということを明示することでしかその問題に触れることができない悲しさや希望があったり、本当に言葉にするとよくわからない感想になるし、実際鑑賞中はよくわからなかったんだけど。「そこにいるんだな」と「そこにはいないんだな(でもどこかにはいるんだな」という実感がとても強い映画だった。抽象性の塊のような作品ではあるけれど、監督はそれをあえて志向しているわけではなく、具象的なものを撮ることに可能性を見出そうとしているように感じる。初めて見たけど気になる作家。アフタートークがなければ何もわからずじまいだった気がするけど。
ASK

ASKの感想・評価

-
ポレポレで新谷さんと観た
存在の不確定さについて
それをカメラで撮ることについて
考えます
えりか

えりかの感想・評価

3.0
ブイで観てからしばらくして映画館で、山下澄人さんがアフタートークに出るというので。正直よくわからないし苦手だなとおもっていたけど、ブイで観たときより受け取れるものが多かった気がする。
稲生

稲生の感想・評価

-
「「三木聡の映画は三木聡にしかできないから自主映画では真似しないというのが鉄則」」

ただ、川渡りのシーンでは才能を感じないわけでもなかった

このレビューはネタバレを含みます

本日は上映後「#黒と白と幽霊たち」のパフォーマンスあり。
独特の世界に引き込まれて、心がサワサワ。面白かった。色々考えた。
川のこっちとむこう。
現実なのか?幻なのか?
その境界が川なのか?
不思議な映画体験ができました。
上映後のパフォーマンスは映画の中のシーンが目の前に現れたようで、目が話せないというか、呼吸するタイミングがない感じ。吸い込まれたみたいになりました。
音にもヤられました。
なか

なかの感想・評価

3.6

「わからないようで、何だか超わかる」を感じる不思議な映画体験。

川辺、爆音、ダンス、境目…
と要所要所に惹きつけられる。

トークショーも映画館における"場"
の話からどんどん広まっていって、色々と興味深い内容でした。
KPA

KPAの感想・評価

5.0
すごく美しい映画でした。なにより出てる人たちがとても魅力的に見えました。
richard

richardの感想・評価

3.7
これを観てどこでも映画のタネはあって、どこにでも世界は存在するのだなと感じた。その世界に住む住人の演技が良くて、目の前で舞台を観ている感覚だった。
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