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建築家の腹
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『建築家の腹』に投稿された感想・評価

菩薩
3.6
「幻視の建築家」ことエティエンヌ・ルイ・ブーレ、そして幻想と頽廃の芸術家(建築家)ことジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの名前が出てくる、ともうこの時点で相当妖しい作品である事はモロ分かりだし、俺みたいなニワカちゃんに太刀打ち出来るモノでは無いとして諦めて腹の上で猫撫でながら観た。ブーレはその特異かつ変態的な建築計画故に、例えそれが実現しなくとも「建築家」として名を馳せた人物であり、逆にピラネージは自らは「建築家」として生きる事を目指した人物であったが、今現在名を馳せているのはあくまでも廃墟の版画家としての名声である(松濤美術館で見たな)、ってこの時点でグリーナウェイらしいシンメトリー構造。とは言え二人の共通項として「新古典主義」と言うものがあり、まぁグリーナウェイ自身も映画的新古典主義みたいなものを追求していた、みたいなこと?知らんけど。映像そのものがシンメトリーなのはいつもの事だが、この作品では他にも「腹」と言う共通項を元に「生」と「死」が対称的に描かれていく。男の膨らんだ腹には癌が巣喰い彼の命を削り取っていく一方、その妻の腹には新しい命が宿り、最後にそれが交差する。幻影に取り憑かれた自らを追い込んでいく男と、現実を追い求めて自由を手にしていく女、荘厳な建築物が立ち並ぶローマの街並み(→朽ち果てていくもの)、石像と化し永遠の命を手に入れた死したかつての皇帝達。音楽はウィム・メルテン、ナイマンとも遜色ない心地よいミニマルミュージック、これは誰か建築得意な人に観て欲しい、解説して欲しい。
3.3
建築は自然の応用である。

アメリカの建築家クラックライトは伝説的建築家であるブーレの展覧会を催すために妻と共にローマへやって来た。彼はその日から謎の腹痛に襲われ、自らを癌だと疑うようになる。彼は自分の腹に異常なまでの執着を見せるようなり、自ずから身を滅ぼしていくのであった…。

グリーナウェイレトロスペクティヴ開催記念!
とはいえ別にこれは特に上映はされない。
それもそのはずで、グリーナウェイにしてはかなり地味。

シンメトリーの構図に対するこだわりはいつも通りだけど、今回は題材が建築なだけに無機質なイメージ。ロケーションはローマの荘厳なる建築物の数々で撮影されているので気分はかなりローマ。コロッセオとかパンテオンとか(知識不足すぎてちゃんと名前わかるのそれしかなかった)。
ヴィム・メルテンによる反復音楽も心地よい。

ラストはほんとセンス。観客が漠然と観たいだろう画を、観客が思い描けないレベルで出してくるあたり流石。
Shaw
3.7
初期グリーナウェイで音楽がナイマンじゃないのにすごくナイマンしてて、若干フィリップ・グラスも感じる。

あんまし面白くないけどエンディングが好きだったのと、体のパーツへの執着や、「腐敗」、「対称性」、「性」、「食」、「支配」といったグリーナウェイの代名詞的テーマが映画の各所に現れててやっぱり彼のファンとしては見逃せない一作だと思う。

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