建築家の腹を配信している動画配信サービス

『建築家の腹』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

建築家の腹
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『建築家の腹』に投稿された感想・評価

菩薩
3.6
「幻視の建築家」ことエティエンヌ・ルイ・ブーレ、そして幻想と頽廃の芸術家(建築家)ことジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの名前が出てくる、ともうこの時点で相当妖しい作品である事はモロ分かりだし、俺みたいなニワカちゃんに太刀打ち出来るモノでは無いとして諦めて腹の上で猫撫でながら観た。ブーレはその特異かつ変態的な建築計画故に、例えそれが実現しなくとも「建築家」として名を馳せた人物であり、逆にピラネージは自らは「建築家」として生きる事を目指した人物であったが、今現在名を馳せているのはあくまでも廃墟の版画家としての名声である(松濤美術館で見たな)、ってこの時点でグリーナウェイらしいシンメトリー構造。とは言え二人の共通項として「新古典主義」と言うものがあり、まぁグリーナウェイ自身も映画的新古典主義みたいなものを追求していた、みたいなこと?知らんけど。映像そのものがシンメトリーなのはいつもの事だが、この作品では他にも「腹」と言う共通項を元に「生」と「死」が対称的に描かれていく。男の膨らんだ腹には癌が巣喰い彼の命を削り取っていく一方、その妻の腹には新しい命が宿り、最後にそれが交差する。幻影に取り憑かれた自らを追い込んでいく男と、現実を追い求めて自由を手にしていく女、荘厳な建築物が立ち並ぶローマの街並み(→朽ち果てていくもの)、石像と化し永遠の命を手に入れた死したかつての皇帝達。音楽はウィム・メルテン、ナイマンとも遜色ない心地よいミニマルミュージック、これは誰か建築得意な人に観て欲しい、解説して欲しい。
3.3
建築は自然の応用である。

アメリカの建築家クラックライトは伝説的建築家であるブーレの展覧会を催すために妻と共にローマへやって来た。彼はその日から謎の腹痛に襲われ、自らを癌だと疑うようになる。彼は自分の腹に異常なまでの執着を見せるようなり、自ずから身を滅ぼしていくのであった…。

グリーナウェイレトロスペクティヴ開催記念!
とはいえ別にこれは特に上映はされない。
それもそのはずで、グリーナウェイにしてはかなり地味。

シンメトリーの構図に対するこだわりはいつも通りだけど、今回は題材が建築なだけに無機質なイメージ。ロケーションはローマの荘厳なる建築物の数々で撮影されているので気分はかなりローマ。コロッセオとかパンテオンとか(知識不足すぎてちゃんと名前わかるのそれしかなかった)。
ヴィム・メルテンによる反復音楽も心地よい。

ラストはほんとセンス。観客が漠然と観たいだろう画を、観客が思い描けないレベルで出してくるあたり流石。
Shaw
3.7
初期グリーナウェイで音楽がナイマンじゃないのにすごくナイマンしてて、若干フィリップ・グラスも感じる。

あんまし面白くないけどエンディングが好きだったのと、体のパーツへの執着や、「腐敗」、「対称性」、「性」、「食」、「支配」といったグリーナウェイの代名詞的テーマが映画の各所に現れててやっぱり彼のファンとしては見逃せない一作だと思う。

『建築家の腹』に似ている作品

コックと泥棒、その妻と愛人

上映日:

1990年08月04日

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.8

あらすじ

高級フランス料理店のシェフ・リチャードは、毎晩腕によりをかけた料理を作っていた。その料理を必ず食べにくるのは、泥棒のアルバートとその妻・ジョージーナ。しかし、ジョージーナは奪った大金をかさ…

>>続きを読む

ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ

上映日:

2017年10月14日

製作国:

上映時間:

108分

ジャンル:

3.3

あらすじ

モダニズム華やかなりし 1920 年代、のちの近代建築の巨匠ル・コルビュジエは、気鋭の家具デザイナーとして活躍していたアイリーン・グレイに出会う。彼女は恋人である建築評論家のジャン・バドヴ…

>>続きを読む

戦慄の絆

製作国:

上映時間:

116分

ジャンル:

3.6

あらすじ

幼い頃から一心同体に育ち、現在はトロントで産婦人科医院を開業する双子のエリオットとビバリー。性格は正反対ながら、兄弟は全てを許しあってきた。しかし、クレアという女性患者との出会いが、均衡を…

>>続きを読む

利休

上映日:

1989年09月15日

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.6

あらすじ

美は、ゆるがない。――― 三國連太郎×山崎努!!勅使河原宏監督による日本映画史にエポックを築いた不朽の名作! 89年モントリオール世界音楽祭最優秀芸術賞受賞作。 戦国乱世の時代を経てもたら…

>>続きを読む