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『北へ』に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.0
【ぼんぼん、体育の先生になるの巻】
Netflixのナイジェリア映画フルマラソン。終盤戦ということで追い込みとして『北へ』を観た。主演は『ウェディング・パーティー』2部作のバンキー・ウェリントンだ。バンキー・ウェリントンはアメリカ生まれナイジェリア育ちのR&BアーティストでレコードレーベルE.M.E.を立ち上げた人物。なのでミュージシャンが主演の映画ということになる。果たして。

Bassey Otuekong(バンキー・ウェリントン)は父の逆鱗に触れ、カードを取り上げられキャンプに送られる。通常であれば、過酷なキャンプの中で友情が育まれる物語が展開されそうだが、本作は異常なテンポでキャンプパートが終わってしまう。あっさり仲間を作り、一緒に夜な夜な脱走する関係にまで発展するのだ。このキャンプがまたゆるくて面白い。なぜならばBasseyはキャンプ内でスマホを使って自撮りをしているのだ。自分のキャンプ生活をSNSで発信しているところが意外である。

さてキャンプ仲間の一人Sadiq(イブラヒム・スレイマン)と親密な関係になった彼は一緒に学校の先生になろうと女子校に潜入する。最初は数学の先生になろうとするが断られる。トボトボと学校を出ようとするのだが、体育の先生が大きな石につまづいて救急車送りとなってしまう。そして、二人は晴れて体育の先生になり、女子リレー大会優勝を目指すようになる。女子リレーをやりたい生徒の中に、親から「女性が走るなんてみっともない」と言葉の呪いをかけられている者がいる。そのような風習的問題を汲み取りつつ、荒唐無稽な成長物語を紡いでいく。

ノリウッド特有の富裕層目線の話なので、何か不祥事があったら金で解決される。ご都合主義としてあまりないタイプの解決法が興味深い。また、父との軋轢も常にビジネスの土壌に立っており、父親は息子のことを認めないものの、ビジネス相手として支援する展開は新鮮であった。

本作はNetflixナイジェリア映画の中でも上位に入る観やすく面白い作品といえよう。
Netflixでノリウッド映画というのを知った。
ナイジェリアは今やインドのボリウッドを超える勢いで映画製作をされているらしい。まだインド映画ほど成熟していないけど、結局のところ質の向上にはある程度の量は必要なので、これから面白くなってくるのではないか。
放蕩息子が社会奉仕に出されその先で成長する話。ストーリー自体に目新しいものはないけど、その社会奉仕の制度や宗教的な決めごとやなにより英語で公用語だと知った。ノリウッド映画、少し注意して観てみたい。
主人公が田舎の女学校生徒のスポーツ活動に貢献するというストーリーで個人的にはそこまでそそられるプロットではないが、自国の人が支援活動をするということな意味があったのかなと思った。
KS

KSの感想・評価

3.5
家父長制における男尊女卑の問題と子供の人権をテーマにした作品。

エンドロールでかかるDinachi「Fresh Love」はスムースR&Bでゴスペル的な響きもあって好き。
Takajin

Takajinの感想・評価

3.0
本国では一流映画かもしれないがB級映画。最後の最後で寝落ちしてしまった(今後見る気はない)けれど、せっかくナイジェリア映画を見たので記録として評価。
ナイジェリアの公用語は英語でること、主要通貨はナイラであること、この映画からはその2つを学べだのでじゅうぶん。
サンフランシスコといえばゴールデンゲイトブリッジ、ラゴスと言えばレッキ-イコイー連絡橋。今回ももれなくあの特徴的な斜張橋が映っている。話はそのラゴスから『北へ』。北とは、ラゴスから800㎞以上離れたの内陸北東部のバウチ。後から調べたら、2014年のボコハラム女子高生拉致誘拐事件で拉致された女の子たちが連れていかれたのがバウチらしい。ヤバい所じゃん…。超富裕層の御曹司が、強権的な絶対君主である企業経営者の父親に逆らってNYSC(※)で地方に送られる、というのが発端。

『ライオンハート』のエヌグに続いてナイジェリアの地方の様子が見られたのはよかったけれど、何しろ細部がグズグズなので神が宿ってない、みたいな感じ。でも、基本コメディテイストで明るいし、『ウェディングパーティー』で顔馴染みになったバッシー役のバンキー・ウェリントンさんがいいヤツそうだし、サディークもカワイイし、ナイジェリアの人たちの着てる服が色鮮やかでグラフィカルだし、映るものいちいちが目新しいので、結構楽しく観られた。バンキー・ウェリントンさんは、ナイジェリアのラッパーで、奥様は『ウェディングパーティー』で共演していてこの映画でも脇役で登場しているアデスワ・エトミさん。ナイジェリアでは非常に有名なお二人なんだと思う。

至ってお気楽に観終えたのだが、よく考えたらナイジェリア北東部、女子高というボコハラム女子高生拉致誘拐事件との共通点があり、主人公がそこの女子生徒たちを手助けするという話で、事件への何らかのメッセージが込められているのかもしれない、と後付けで思った。考え過ぎかな?バウチでは2009年7月にも、ボコ・ハラムの襲撃によって50人以上が殺害されているという。

拉致事件の女子高生たちはキリスト教徒だったけれど、こちらではムスリム。陸上をする時もカラフルな原色ユニフォームで頭を含めた全身を被っている。バウチのエミア宮殿のお祭りシーンではカラフルでシックな伝統様式の美術や装束を見ることが出来る。赤土のバウチは大都市ラゴスと違って古い町、郊外には湖やサファリパークがあって麒麟もいる。そこに、非常にオシャレで教育レベルも高い都会人としての一行が観光に行き、その様子をSNSで発信する、というのはアフリカへの無知による先入観を見事に粉砕されるシーンだ。

(※)
NYSCとは、National Youth Service Corps。軍の徴兵のないナイジェリアで、大学及びポリテクニック(高等専門職業教育機関)の卒業生が、1年間国立青少年奉仕プログラムに参加し、国家建設と国の発展に寄与する制度。複数の民族・言語が共存するナイジェリアにおいて、民族や社会的・家族的背景の異なる人々と交流して赴任した現地の文化に理解を深め、国に一体感をもたらすべく、出身地以外の場所へ派遣されるそうだ。主人公バッシーもバウチでは全く現地の言葉を理解出来なかった。
Aoi

Aoiの感想・評価

3.8
明るくてオジワリ箇所が多いナイジェリア映画!

ストーリーラインはありきたりで、ナイジェリアの映画市場できたばっかりなんだな感はあるけど、このB級映画な感じハマった笑。一昔前のインド映画的なノリ?
でもネトフリで日本人も見れるってことは相当ナイジェリアで流行ったのか?

具体的には、色々とツボなところが多すぎて、何回か声出して笑った。一番笑ったのは、道端のでっかい石につまずいて怪我するのが、まさかの伏線になってた所。まず、こける演技下手だし、このシーン伏線かよって思うし、石につまずいて救急車沙汰になるのも、意味不明で面白かった。

最後も、主人公インスタ投稿しまくっててインフルエンサー的存在だったんだけど、そこが評価されてか、記者になったのもジワる笑笑

もちろん映画に出てくる文化的側面も、興味深すぎる点はたくさんありすぎた。言語、宗教、民族、格差、ビジネスのやり方、ジェンダー観、、あげたらキリがないね。

それにしても、Filmarksユーザーは誰も見てなさすぎ。とりあえず画像つけて欲しい😂そして、Bauchi 行きたい!てかその前にナイジェリアに行きたい!!
ナイジェリアの南北格差が前提にある作品で、なるほど宗教差でもあるのな。みたいな感想と……あとはNational Youth Service Corpsって主人公が「奉仕活動に従事する」って日本語版ネトフリなんかでは書いているんですけど、いやこれ要するに徴兵制の無い国における「奉仕」なわけで(カネとコネさえあれば免除可能、って作中でもほのめかされていましたが)そのあたり、日本人の感覚こそが世界標準では浮世離れしてることに、もうちょっと自覚的になったほうがいいよね。
2020/120作品目
□物 語 ★★★★★ ★
□配 役 ★★★★★ ★
□演 出 ★★★★★ ★
・テ ン ポ ☆☆☆☆☆ ☆
・喜怒哀楽 ☆☆☆☆☆ ☆
・ドキドキ ☆☆☆☆☆ ☆
・雰 囲 気 ☆☆☆☆☆ ☆
・エンディング ☆☆☆☆☆ ☆
□映 像 ★★★★★ ★
□音 楽 ★★★★★ ★
moryota

moryotaの感想・評価

4.4
ナイジェリア映画でまさかの号泣。

アフリカの景色がとにかく壮大でキレイ。現代的な撮影とかもしてて驚かされた。
元気をもらえる映画でした。

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