フィードバックの作品情報・感想・評価

フィードバック2019年製作の映画)

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上映日:2020年01月24日

製作国:

上映時間:98分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「フィードバック」に投稿された感想・評価

ようやく今年の未体験ゾーン一本目。ラジオ番組のスタジオという密室で展開されるシチュエーションもの。不気味なマスクの犯人に動揺しつつ、徐々に膨らむ疑惑の芽。着実に真実へと近付いている筈なのに釈然としないラストが待ち構えているような不安を抱えながら見届けるしかできないもどかしさ。文字通りの残酷な現実
kyoko

kyokoの感想・評価

3.2
歯に衣着せぬトークで敵も多そうなラジオパーソナリティ、ジャービス・ドラン。
ある日彼のラジオ番組「残酷な現実」が不気味なマスク男二人組によって乗っ取られた。

2011年11月ベルファストで起こったことを話せ。

男たちの要求に対して、ジャービスの番組パートナー・アンドリューがなにやらキナ臭い話を始めた。あら?割とすんなり事が明らかになるのかしらと思いきや、イレギュラーな事態が発生してなかなか先に進まない。犯人たちは真相にたどりつけないことにイライラ、私はヒステリックに「Do it!」とギャーギャー叫ぶばかりのあいつにイライラ。
人にやらせといてうるさいんじゃ!だったらおまえがやれや!と私ならブチ切れる。

政治イデオロギーも拉致事件も特に伏線というわけではなかったし、私が絶対こいつもジャック犯の一味、と予想してた人も特に関係はないらしい。
後味の悪さにもキレがなくて、なんだかモサッとした感じに終わってしまった。

冒頭のスパニッシュイケメンのドラムがいちばんキレキレだったな。
叩けば叩くほどホコリが出る系。きっと、ダイソンでも吸い切れない。
フィードバック.ある事柄に対する反応だったり(ラジオなので)聴衆者からの意見というのが本来の意味.ですが,本作の内容からすれば因果応報という意訳ができましょうか.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
辛口トークで人気なジャービス・ドランさん.今日も今日とて番組を始めますが,調整室に誰もいない事に気づきます.散々っぱら悪態ついてるとヘッドホンから聞き慣れない声が.な,な,なんとスタジオジャック!!そして犯行グループは「2011年11月,ベルファストで起きた事を話せ」と要求します.そしてドランさんが語りだしたその内容は・・・
舞台はほぼラジオスタジオ.登場人物は役名があるのが8名程度.あとはモブ.予算に優しいです.となると,物語のアイデアが試されるわけですが,それなりの緊張感を感じられたので成功と言えましょう.ただスタジオジャックの現実性に目をつむれるほどに作品にパワーがあったかというと,バレたネタがパーソナルな事柄(被害者さんには同情するけど)だったせいもあってか,そこはちょっと乏しかった.ドランさんの辛口トークに絡めた政治マターの話と思っていたので拍子抜けした感じでした.とはいえ,そーゆー思い込みが無ければ,後味悪い作品として楽しめるのではないでしょうか.
未体験ゾーンらしい作品だったといえましょう.
ayako

ayakoの感想・評価

-
けっこう面白い
ふざけたお面被ってるけどメッセージ性の強い作品
娘の去り際のセリフにクスッ
キナ

キナの感想・評価

5.0
「真実は冷酷で醜い」
理不尽な占拠脅迫はやがて、闇に葬られた事件を堀り起こした。

この作品、ただの監禁系スリラーにあらず!!
全てがギリギリでショッキング、息つく間もなくただひたすらに恐ろしく、悲しく、楽しい映画だった。
しかしコトの全貌が見えた時に抱えてしまうモノの重さよ。やり場のない怒りと、それでも感じてしまう仄かな安堵と、胸糞悪い人間の本性。
自分の中で矛盾に苦しむことができる映画でもある。

生放送のラジオ現場が覆面の二人組にジャックされた。
半隔離されたのスタッフルームとレコーディングブースにて、一方通行な要求と意思疎通できない苛立ちがテンションを掻き立てる。
突然の激痛に苦しみ、不気味なマスクに慄き、理解不能な行動に追い詰められる楽しさ。

目的が形を現したところからが本番。
パニックと爆発する憎悪はヒートアップにヒートアップを重ね、緊張と唖然とが止まらない。
犯人達の中でも主張や計画にすれ違いが生まれ、またヒリヒリ感を増幅させてくる。

だんだん善悪の境が曖昧になってくる気持ち悪さ、面白さ。
どこに真実があるのか、何があったのか。
ただ耳を傾けスクリーンを凝視すること以外は何もできない。
矢継ぎ早に発せられる言葉を受け取るしかない。

ゼェハァと息を切らせて呆然としながら迎えたラスト。
その表情と行動の中に、私は少なくとも三つの結末を見た。
悪魔のような選択をするのか、周りから崩れて破滅するのか、自ら正直に終止符を打つのか。
深みのあるマルチエンディングだと思っている。

このストーリーをワンシチュエーションでやり切る力強さを感じた。いや、ワンシチュエーションだからこそ映えるストーリーなのか。
さりげなく入る「フィードバック」、SNSでの反応もなかなか皮肉的。
クールな造形の舞台も好き。無音室の魅力も強い。

ガンガンに振り回される興奮と恐怖が最高で、観た後もずっと心臓がドキドキしていた。
沢山の人に観て欲しい。東京ではもう上映終了してしまったけど…。
未体験ゾーンにおさめるにはもったいないくらいの作品。
nagisa

nagisaの感想・評価

3.9
th-2【未体験2020】
好い人が出てこなくて良い作品でした。制作側に好感を持ちました☺️

このレビューはネタバレを含みます

【ジョーカー】以来の衝撃!

まさかのエディー・マーサンが超絶クソ野郎を演じる、80%ラジオブース内…20%ブースを飛び出してラジオ局内で展開する、ほぼワンシチュエーションスリラー!

ビビった…とんでもない映画を観ちまった…最初から緊張感しかない展開で全く退屈させずに最後まで突っ走るんだが、それ以上にラストがヤバかった…

正直言うとオチには萎えた。散々引っ張っといてソレ!?なひねりの無いオチ…ただ!

………まず、そこまでの内容(完全ネタバレ)をご紹介。


数日前に暴漢に拉致されたラジオパーソナリティのジャーヴィスは、無事に生還し番組に復帰した。

その番組「残酷な現実」は生放送を謳ってはいるが、一度録音したものを撮って出しで放送しているため、不都合な発言があれば電波に乗せる前に編集できる仕組みだ。

番組の内容からジャーヴィスへの脅迫や嫌がらせが絶えないため、事件に巻き込まれるのを恐れた番組スタッフからの辞表の提出が後を絶たず、番組打ち切りの話まで出ている危機的状況。

そんなある日、彼がブースに入りいつも通り番組を開始すると、突然覆面を被った2人組の暴漢がブース内に侵入…指示通りに進行しないとスタッフを殺すと脅してきた。

さらにしばらくするとジャーヴィスの友人であるミュージシャンのアンドリューが、犯人にセッティングされたとも知らず、ただのゲストのつもりでブース内に現れたのだ。

犯人はジャーヴィスのヘッドホンにだけ聞こえるように、2011年11月…ベルファストのホテル・ヨーロッパで、2人の少女に対してした行為をアンドリューに告白させろと指示を出てきた。

告白を渋るアンドリューが異変に気づいた時には遅かった。犯人がブース内に現れ、ハンマーでアンドリューの手を潰し、さらにあの日の出来事を告白するよう執拗に迫る。

ここで犯人が実は3人組で、1人は2ヶ月前からジャーヴィスの元で働いていた女性スタッフのクレアだったと知らされる。おそらく犯行グループを局内に引き入れたのもクレアだったのだろう。

しかもあの日ホテルでアンドリューにレイプされた2人の少女のうちの1人であり、覆面の男の1人は彼女の恋人…そしてもう1人は、あの日の事件以降失踪したもう1人の少女の父親だったのだ。

意を決してあの日の罪を告白したアンドリューの頭に、怒り狂った犯人のハンマーが振り下ろされ絶命…しかし話はそれで終わらなかった。犯人は、あの日ジャーヴィスもその場にいたハズだと迫るのだ。

ジャーヴィスは頑なに否定し続け、仕舞いには犯人の隙を突いて脱出を試みるが、偶然にもラジオ局を訪れていたジャーヴィスの娘ジュリアが犯人の手に落ち、人質に取られてしまう。


………まずここまでの展開!ほぼずっとラジオブース内が舞台にも関わらず一切目が離せない!問題はこの後の、ベルファストの事件にジャーヴィスが関わっているのかどうかだが…

ここまでの緊張感&緊迫感が素晴らしかったために正直期待した!何かとんでもない、意表を突いた真実が待っているのだろうと!

しかし、ジュリアの首にナイフを突きつけられたジャーヴィスの答えは…「俺が殺した!」

正直ガッカリはした。犯人の話とアンドリューの告白に、観た人のほとんどの脳裏にそのオチが頭をよぎり、同時に「そんなベタなオチはない!」とも思ったであろう結果がまさかのベタ…

もちろん話はそこでピタッと終わるワケではなく、事件後のエピローグが入る。


「俺が殺した!」から先の音声は、電波に乗る前にカット。ただそこまでのブース内での惨劇は全て世界中に配信されてしまった。

しかしその事がラジオの聴取率を跳ね上げ、「残酷な現実」はラジオのみならずテレビも同時進行の一大プロジェクトへと拡大していくことになったのだ。

ラスト…ジャーヴィスが自分のオフィスに戻るとそこにはあの日、犯行グループに殺されかけギリギリのところで生還し、心に大きな傷を負ったジュリアの姿が…

「何だ、来てたのか…」ジャーヴィスのその言葉でエンドロールへ…


ちょっと待て!

何かおかしくないか?何か大きなモノを見逃してるような気がする…本当にこの物語は、実はジャーヴィスは過去に少女を殺害していた…なんてベタなオチで終わる話なのか?

…違う。

この先はその程度の胸クソの悪さじゃ収まらない、さらにおぞましい現実が待っている…注意!


まず考えてみよう。なぜタイトルは「フィードバック」なのか?

「フィードバック」…ビジネス用語
意味:業務内での行動などを評価した結果を、行動した人や会社に対して伝え返し、その結果を次回の業務の糧として、前回の失敗点や修正点の改善に務めること。

ではこの映画において、最初の "行動" とは何で、それをフィードバックした結果はどの "行動" に当たるのか…

その最大の伏線は、既にこの物語の最初から語られている。それは「ジャーヴィスが数日前に拉致された」という事実。つまりそれが最初の "行動"

ではその "拉致" での結果をフィードバックしたモノは何なのか?他でもない、それこそがこの映画の本編、ラジオブース内での惨劇。

つまり、前回の "拉致" を今回の事件にフィードバックした人間…要はその両方に関わっている人物こそが、今回の事件を計画した黒幕…という事になる。

そう考えると、心当たる人物はもう1人しかいない…そう、ジャーヴィス本人。

初めから今回の事件を計画し、その予行演習として前回の "拉致" も計画したのか…それとも前回の "拉致" は事実で、それがキッカケで今回の事件を思いついたのかは分からない。

ただ少なくとも今回の事件は、「残酷な現実」の聴取率UPとパーソナリティとしての返り咲きを狙って画策されたジャーヴィスの自作自演。

それは犯人側も知らされていない事実で、今回の襲撃事件は全て犯人側が自分たちで計画し実行した…と思い込まされているのだろうが、もちろんそれもジャーヴィスが書いたシナリオ通りに誘導されていた。そしてそれはジャーヴィスの娘ジュリアも同様で……

ここから先…特に序盤の細かな部分に関しては正直うろ覚えだったりするので、あくまで自分の想像や推察での話になってしまうのだが、ジャーヴィスにはもう1人協力者がいた…と思っている。それは誰か?

この日、ジュリアは偶然ラジオ局に来ていたワケじゃない。番組のワンコーナーでドラムを叩いていた "男"。そのコーナー終了後にジャーヴィスが無響室に行くと、そこには彼とジュリアが着ぐるみを着てはしゃいでいた。

おそらく "男" はジャーヴィスの指示でジュリアをラジオ局に連れて来させ、その存在を周囲に気づかせないために着ぐるみを着せ、ジャーヴィスが描いたシナリオに彼女が登場するその時まで、無響室に隔離したのではないか…

3人が無響室で会った後、ジャーヴィスは "男" と話があるとジュリアを遠ざける。そこで何が語られたのか…観客に聞かせない演出だったか、もしくは覚えていない_| ̄|○ il||li

ただその後、そのまま無響室にいれば気付かれずに済んだジュリアが、なぜか犯人に存在を悟られ拉致される。誰かが犯人にジュリアの存在を知らせた?そう考えると、思い当たる人間はその "男" 以外に考えられない。

犯人の隙を突いて無響室へ逃げてきたジャーヴィスは、そこで脱ぎ捨てられた着ぐるみを見つける。何かを察した彼は、何か強い意志を秘めた表情で、せっかく脱出してきたラジオブースへと戻る。そこには首にナイフを突きつけられたジュリアの姿が…

その強い意志を秘めた表情…自分には、「ここまでは全て計画通り。次が最後。失敗すればジュリアは死ぬ。成功すれば全てを手に入れられる」…そんな声が聞こえてくるような気が…したのは鑑賞後にレビューを書いてる今この瞬間(笑)


つまりこの物語、「実はジャーヴィスは過去に少女を殺害していた」程度の生ぬるい胸クソ映画なんかじゃなく、自分の娘の命を賭けてまで自らの成功を手に入れようとした…

もっと言えば、ジャーヴィスが少女を殺害した…という話さえ、もしかしたら嘘の告白なのかもしれない。誰かが犯人に「ジャーヴィスもあの場にいた」という嘘の情報を吹き込んだ(もちろんそれはジャーヴィスに指示された "男" であろうが…)可能性も考えられる。

なぜなら、必要以上に危機的な状況を作り上げ、演出し、それを電波に乗せて世に放ち、成功を手にするために…ド畜生であり鬼畜の物語なのである。


ラストカットのジュリアの表情…あの表情は何を意味しているのか?

何かを知ってしまった…気づいてしまった…そんな絶望感を感じた。
『絶対に“吐かせたい”犯罪者vs全然に“吐かない”主人公』






ぽ◯たて!!「未体験ゾーン」!!!ラジオの生放送中に突如乱入してきた覆面の犯罪者たち!?技術スタッフを人質に取り放送を中断したら命はないと告げられるどうする中年のラジオパーソナリティ!?犯人たちの目的は??中年に課された犯人の“要求”とは_??【フィードバック】!!!


犯人からの要求、それは何があっても“放送を続ける”こと。そして2011年11月、ベルファストの“ヨーロッパホテルで起こった一夜の出来事についての真実を話す”ことあ、ああのぉ……1つ目の要求はわかりましたでも2つ目の要求?ベルファスト??ヨーロッパホテル??一体何を言っているんだ?ワタシ全くかんけーないんですけどどどど…????


さあ我々視聴者にとっては非常に厄介なことになりましたよ「意見の食い違い問題」がここで発生してしまいました!この犯人との“心理戦”ともとれる「緊迫の攻防戦」がなかなか迫力があってですねぇ〜、まぁ犯人の正体は誰なのかとか、要求の“真の目的は?”なんてのが前半は全くわからないのでもうそれこそハラハラドキドキな展開なのです。制作はあの「エスター」で“子ども恐怖症”を全世界に感染させたジャウマ・コレット=セラが張本人ということで見応えのあるサスペンスが展開されます!!




↓気になる方はコチラもどうぞ(ブログ)↓
https://edamamemamade.wixsite.com/edamame-movieimpact
タカ

タカの感想・評価

4.1
「残酷な現実」
劇中で登場する人気ラジオ番組。
登場人物それぞれがタイトル通りの残酷な現実を突きつけられる。
こういう演出憎いよねぇ

あぁスゴかった!凄まじかった!
密室で繰り広げられる緊迫の駆け引きにドキドキするし、容赦ない痛グロ描写にたまらなく心掴まれるし、役者陣のハンパない熱量に目を奪われる。
完璧にやられたぁー

徐々に紐解かれる犯人たちの目的
自分は関わっていないよーと傍観者決め込んでるくせに湧き立つ疑念
犯人グループが一枚岩じゃないところの隙を突くのはアツい展開。
巧みな話術で観客側も誰を信じたら良いか揺れ動いてしまう。

途中から薄々そんな気がしてたけど、やっぱり胸クソの終わり方。
結局そうなんだ、現実はどうしようもなく醜い。
いかなる理不尽も受け入れなくちゃならないし、ドン底と思ってても序の口だったりする。
覚悟の踏ん張りが効かないうちに急にやってくるから余計にヒドイ。
この映画で出てくる人は全員乗り越え方を間違ってる。
どうしようもないドロ沼。それはそれは恐ろしい。

気付いたらめちゃくちゃ引き込まれていた!
思いきり好みの映画。
レビュー少ない…面白いのになあ
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