そよふく風がカーテンを揺らす窓辺に、ただ一人の男が立っているだけ。
ただ、それだけなのに、人生の悲喜交々を感じさせる。
柔らかな光によっていろんな感情がない混ぜになったような男の顔がより一層深淵…
今現在の想いを 作品の中に封じ込めるのは、短編長編問わずコスタの真骨頂!
時々コスタの作品をみているとフェルメールを感じる。本作なら「窓辺で手紙を読む女」。部屋の中はわたしの内面に通じ、外界は窓を…
なんて美しい映像…
映されないものと映されるもの
彼の心情と揺れるカーテン
彼が何を待っているのかなんて、それをわざわざ言葉にしたり説明したりわかりやすく映像として表現するなんて野暮だ
音楽が…