何故か終始一本の筋が通っている。
劇映画のようなセリフ、ルーティンを把握していないと取れないような映像、音を重ねて、共通点を持たせる演出全てが素晴らしかった。
果てるまで退廃的で、極々生活でしかない…
ショットはよかったし、音声もよかった。ただ、私には合わなかった。
人類の生存状況を見せてくれてはいるけれど、人間そのものがあまり見えなかった。撮る対象との距離感でいうと、映画というより写真に近いんじ…
ようやく見れた、「少年という男、少女という女」を先に見ちゃったので知っているシーンばかりだし、「骨」を見たときの拒否反応による新たな身体という仮説が見事に当てはまるような体験だった。カネフスキーが自…
>>続きを読む構造的に成立している。
フィクションの壁を破壊するノンフィクションとの融合、「映画」が現実であるほど、映画から遠ざかる、その仕組みがテーマとの成立を果たしているから隙がない。ランタイムが延びることが…
3ガンモ位ある倦怠感と「どうしようもなさ」に圧倒され、死にたくなるような3時間を過ごすことができる。ガンモもこの作品も、作中全体に漂うのは忍び寄る死と荒廃の気配、そしてそれに対する諦観の感情だが、突…
>>続きを読む人間の営みを透明な眼差しとなって捉え続けるキャメラはアケルマンのように律儀な反復とズレを持たず、寧ろストローブ=ユイレやロッセリーニ的な身体のドキュメント性を映している。身体の輪郭が溶暗するほど暗く…
>>続きを読む映画という媒体の懐の深さを感じる
作り物なのか観た物なのかわからないが、
光と影が生み出す美しくもあり不健康なカットが、この地の真実を写していた。
村上龍の美しさを感じた。
約3時間のカットの積み…