「田舎司祭の日記」
今までブレッソンのBDはIVCから発売されていたが、ここに来て角川から「田舎司祭の日記 」のBDが発売される。この調子でたぶん悪魔が、抵抗、ブローニュの森の貴婦人たち、罪…
シネマトグラフと宗教的実存──たぶん人生3本目のブレッソン。フランスの片田舎に赴任した若き司祭が布教と善行に励む日々の中で苦難に直面し聖俗の葛藤にさらされる様子を、日記による回想形式で描く。“善きこ…
>>続きを読む現実を現実のまま、映し出すということ。
現実世界ではこの物語のように、ひとりの民は、「正義」や「信仰心」の有無によって救われたり見放されたりしない。
ただただ、この現世の真理を切り取っただけだと…
2021/9/12
北フランスの寒村に赴任した新人の司祭。田舎特有の閉塞感だけでも重苦しいのに、司祭の陰鬱な表情がその重苦しさを倍増する。さらに、少女たちからの嫌がらせ、転任を勧める匿名の手紙と、司…
— 「自分にないものを与えることができるとは、この空っぽな手の奇蹟・・・」(追記:奇しくもラカンの愛の定義を思いだす・・・なるほど司祭は、自分のもつ知識・教義等によってではなく、みずからの無能力、欠…
>>続きを読むブレッソンはあの司祭を「純粋な聖者」としても「かわいそうな犠牲者」としても一度も撮ってない。
彼は確かに誠実だけど同時に、自分の身体の声をほぼ無視している。苦しみを意味あるものに変換しすぎる、他者と…
若き司祭がひっそりと村にやってきたとき、胸に響いてきたのは「なんて真っ直ぐな人だろう」という共感。
村人に無視され、体調は悪化するなかで、彼が日記に書いた「僕は何も間違っていない」という言葉が、彼に…
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