三樹夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

会いたくて会いたくてふるえる←勝手にふるえてろ。西野カナへのアンサーとして付けられたタイトルではないが、内容的にはアンサーのようになっていて、主人公および主人公の映し鏡的なキャラである二はおかしいなが>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.2

レイバーの暴走事件が発生。事件の糸を引いていたのは、方舟から身を投げた帆場暎一だった。なぜ帆場暎一がこんな事件を引き起こしたのかは、明らかにはされず、匂わされている程度だが、再開発で変わっていく、取り>>続きを読む

ヘザース ベロニカの熱い日(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この映画の根幹にあるのは、カースト上位の気にくわねぇ連中をぶち殺してやりたいというのと、学校を爆破してやりたいという怨念だ。俺は高校生の時はショットガンでカースト上位の奴を吹っ飛ばしたかったし、学校を>>続きを読む

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

4.0

ゴジラは様々な解釈がなされるが、この作品はゴジラとは英霊の怒りという解釈にのっとって作られている。必死こいて命まで落としたのに、終戦からたった9年でこの腐りようは何だよ、非常事態になってもゴーゴーダン>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.8

リアルサイコパスのモノローグ殺人紀行といいますか、主人公は様々なシリアルキラーとサイコパスの特徴をモザイク的に構築してできたキャラクターのように思える。オッパイ財布は死体から小物アイテムを作成というの>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

尽くす系女と俺様系男の恋愛。主人公は自宅に着いていても、今会社と嘘をついて家に行ったり、飯食っててもまだ食べてないと嘘をついて一緒に飯を食いに行く。俺も同じような状況なら絶対同じ嘘をつくので、登場人物>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

大学生4人が大学の図書館にある貴重本を盗むという話。この盗みには、体育会系の脳筋バカ共と俺は違うんだという、体育会系の脳筋バカ共はせいぜい飲み会で騒ぐぐらいのくだらねぇことして日々過ごしてるんだろうが>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

スペイン版ブルーベルベット、ツイン・ピークスといった作品で、陽気な仮面の下にある闇が噴出する。経済不況により、結婚式の雰囲気のようなスペインの理想の家族親類関係が崩壊。というより、元々理想の家族親類関>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

2014年のゴジラ襲来により息子を失った両親が、父親の方はゴジラ絶対殺すと執念を燃やし(後に穏健化するが)、母親の方は怪獣はこの汚れた地球を綺麗にしてくれると、環境テロリスト化する。母親のこの過激思想>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.9

ナチスがフランスの教会にぶっ建てた電波塔の爆破任務で、いざ現地に行ってみれば、ナチスが不死のゾンビソルジャーを生み出すべく地下で人体実験を行っていたという、ナチス+ゾンビの悪魔合体映画。ナチス、ゾンビ>>続きを読む

ドリーム・ホーム(2010年製作の映画)

3.7

2007年、銀行の電話営業の女(市川紗椰に似てる)がマンションの住人を殺していく社会派スプラッター。何故社会派とつけたかというと、何故この女が海の見えるマンションを購入することに妄執するのか、何故こん>>続きを読む

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)

3.5

武蔵またもや説教を受ける。今回は刀研ぎ師からの説教で、より斬れるようにするために刀を研ぐことはできん、私は刀ではなく侍の心を研ぐ、と禅問答的説教。前作で子供を切り殺した贖罪か、孤児を引き取り百姓として>>続きを読む

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

武蔵またもや説教を受ける。沢庵、日観ときて今作は吉野太夫(遊女)から、要約すれば、お前の顔には死相が出てるし、余裕なさ過ぎてガチガチ過ぎだし、そんなんじゃ吉岡道場の門弟に切り殺されるでとガチ説教。死相>>続きを読む

宮本武蔵 二刀流開眼(1963年製作の映画)

3.5

柳生石舟斎という達人と手合わせを願う武蔵。しかし、もはやお馴染みのパターンだけど、邪魔が入ってその願いは成就せず。見事な腕前で花を刀で切る石舟斎、自身も刀で花を切るが石舟斎程のうまく切れていないと落ち>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

バハマの島で音楽フェスやると盛大にぶち上げ、インフルエンサーの拡散もありチケットが早々と完売するも、伝説になるまで失敗したFYREフェスを追うドキュメンタリー。胡散臭い起業家ビリーとラッパーが組んでフ>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画のスタンスとしては、慰安婦20万人の20万という数字には疑問がある、20万人や40万、8歳、10歳の少女が慰安婦にとかいうセンセーショナリズムはやめろとし、また、慰安婦について両方にインタビュ>>続きを読む

ゾンビコップ(1988年製作の映画)

3.6

宝石強盗発生。オープンカー転がしたいかにも80年代なご機嫌バディ刑事二人も現場に到着し、店から出てきた強盗を詰めかけた警官が鉄砲でハチの巣にするが、いくら弾をぶち込んでも強盗は死なない。上司の車で圧殺>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

キャップついにDT卒業。アベンジャーズ最終作にまで来ないとDT卒業できないという、すごい重荷背負わされてんじゃん。ソーは酒浸りひきこもりダメ人間、ホークアイはアメリカの不良中学生みたいな髪型になるなか>>続きを読む

宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年製作の映画)

3.6

姫路城の一室にて3年学問に勤しんだ新免武蔵が、名も宮本武蔵と改め修行の旅に出る。沢庵和尚の、野獣から人へという教えを守り、人格や風格も漂い始める。吉岡道場や法蔵院を訪ねるが、闘いよりもあくまで力点は武>>続きを読む

宮本武蔵(1961年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

関ヶ原の戦いで豊臣側につき負け戦を味わった宮本武蔵(新免武蔵)が追手から逃げて故郷に戻るが、結局追われ山狩りにあい、沢庵和尚から説教くらって、姫路城に幽閉され野獣から人へと生まれ変わるまでがこの1作目>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

フィックスで撮りカットもあまり割らず、淡々とした調子で進んでいく。そんな中でも脳みそぶちまけた自殺死体が不意に挿入されたりする。
キリスト教の映画かなと思っていたら(もちろんキリスト教の映画ではあるけ
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

カーペンター版『ハロウィン』の40年後が舞台。護送がガバガバで脱出に成功したマイケル・マイヤーズのお礼参り殺人紀行。ブギーマンマスクも入手し準備万端(ガソリンスタンドのオヤジが、素手で口引きちぎられた>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

子ブッシュ大統領時代に副大統領だったディック・チェイニーのコメディを交えた評伝。イェールに入学したものの飲んだくれて中退し、電線の取り付けの仕事をやっていた男が政治の世界に入り、最終的に副大統領となり>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

マーベルシリーズは一連の作品群のヒーローたちは実際にはいないので、単なる絵空事として終わらせないために現実にある要素を盛り込み、現実との接点を持たせてきた。アイアンマンが武器商人として暗に批判され度々>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

1987年が舞台の、孤独な少女と記憶と音声機能を失ったバンブルビーとの交流と戦い。時代設定が1987年なだけあって、昨今流行りの80年代回帰作品群の一つであり、80年代要素やアイテムが豊富に散りばめら>>続きを読む

ビヨンド(1980年製作の映画)

3.7

地獄の門が開き、阿鼻叫喚ゲロゲログチャグチャの地獄絵図が展開される。地獄の門が開きこの世の地獄が訪れるというのは『地獄の門』と同様であり、ルチオ・フルチワールドでは地獄の門はガバガバのようだ。

ホテ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

黒人警官が指揮兼電話役で、代わりとして白人警官がKKKに潜入するという、バディものやブラックエクスプロイテーションの定石を踏みながらも、スパイク・リーの情熱がほとばしり独特の映画が完成した。エンタメ度>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

4.0

Netflixという自宅のテレビで映像作品を観ることを活かした作りで、度々二択の分岐点が現れ、視聴者がリモコンで選択をしていくことで物語が分岐していく。主人公はゲームブック(aを選ぶなら○○ページに、>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

この映画は実録路線とはなんか違う。実録路線と違うと思う最大の要因は、変に品行方正で潔癖症な感じがするところだ。それゆえ不良性感度が低く物足りないように思ってしまう。実録路線は任侠の否定なのだが、『孤狼>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ナチスの怪しい実験が流れて、それを引き継いだみたいな韓国のある人造人間育成組織から抜け出した少女に組織の追手が迫るというものだが、超能力者というよりは、脳の活性化、身体能力の強化、そしてサイキックパワ>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.1

怒らせちゃまずい奴と出くわすこともあるって思ったことはないか?それが俺だ。人生で一回は言ってみてぇ。このセリフを言える役者は限られてると思うが、イーストウッドが言うことにより、説得力のある超絶カッコい>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

仕事ばかりやって家族をほったらかしにし、娘には口もきいてもらえずあからさまに避けられている男の家族への贖罪。主人公がどう考えてもイーストウッドのこととしか思えない。外で認められるのが好きで、外でちやほ>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.9

『ゴーン・ガール』+『女王陛下のお気に入り』といった、ママ友との付き合いは戦いであるという映画。料理動画を配信している主人公が、ママ友が行方不明になりましたという冒頭で幕を開ける。行方不明のママ友エイ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.2

カットごとにキャプチャーして繋げていったらアメコミが完成するぐらい、アメコミの世界が動画で完全再現されている。3Dで2D風の画を再現し、なおかつ3Dアニメのように四方八方にグリグリ動くという変態作画。>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公はグレートハンガー、つまり人生に飢えていて、自分が何者か分からず、何のために生きているのか分からない。大学を卒業してプラプラしており(大卒でも仕事がないという状況もあるだろうが)、一応小説家だが>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベルばらにおけるアントワネットとポリニャック伯夫人のように、裏で女王を操るサラ。そこへ没落貴族のアビゲイルが女中としてやって来て、どちらが女王のお気に入りとなるのか、レイチェル・ワイズVSエマ・ストー>>続きを読む