陽の当たりづらいところに咲く「山吹」のように、この世界の片隅め生きる人々が時に交わり、時にすれ違う。
落石からはじまる巨大なピタゴラスイッチのような映画だった。
冒頭、油断して観ていたらニチアサで…
傑作。
久々に”フィルム”観たという満足感。
人も生活も思想も事件も関係性も…映し描かれているものが等身大とか豊穣とかとは違う実存の手触り。
静かに細い根を増やし広げ生きていく。自分の花咲くこと願い…
客層が普段と違った。
映画というよりも寓話。
バタフライエフェクトであれ祈りであれ、創作では現状肯定になりかねない。
チンピラの追っかけっこがリアリティに乏しく浮いている。
『由宇子の天秤』…
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