ひかりのたびの作品情報・感想・評価

ひかりのたび2017年製作の映画)

上映日:2017年09月16日

製作国:

上映時間:91分

3.6

あらすじ

とある地方都市に冷酷非情なやり方で成り上がった不動産ブローカーの男がいた。高校三年生の娘は父親が荒らしたこの町に愛着を持っている。表立たずに暗躍し町にとって異分子である男と、男の裏の顔に気付きながらも共に暮らす娘。父娘の交差する思いは紆余曲折しながら結びついていく。

「ひかりのたび」に投稿された感想・評価

とにかく気になって観ようと思った作品。あらすじとフライヤーの写真では全く想像できない

"気になった理由1"
2017年の作品なのに全編モノクロ映像

"気になった理由2"
不動産ブローカーの父と共に暮らす娘の話

監督の名前もなんか、気になる
澤田サンダーさん

どんな映画だろう…と。

全編モノロークに意味があった。

決して、単に昔風にしたとかではない

主人公と同じ感情にするため?

とにかく、孤独で閉鎖された感じの映画でした。日本は広いはずなのに…この町しか存在しない感じ。

上手く説明できないな〜

ファンタジーな話ではありません
とにかくそんな感情になるんです!

色情報がないからか集中して
映画に入り込める。

モノクロ映像の景色がとにかく美しいです。不思議と心が洗われます

「ひかりのたび」

ひかりのたび、どういう意味かは
私の低い理解力ではわからなかった。

時折、様々な光が、スポットライトのごとく人を照らす

"揺れる光"が特徴で印象に残る。

意味はわからなかったが、
心で感じて、納得できた。^_^

役者の方々も良かったです。

とにかく 、観てる人を、ぐわあ〜 ! と作品世界に引き込んで来ます。
ジャイ

ジャイの感想・評価

4.2
いや、これなかなかにすごい。
ミニシアターでこーゆう作品に出会ったときの高揚感たまんない。

全編モノクロの邦画を観るのは「ももいろそらを」以来か。モノクロでしか表現できない世界観を見事に描いていた印象。
ただ冒頭から妙な違和感が…オールアフレコなのだ。
これには賛否両論ありそうだけど監督の意図もわかるし、最後の方はあまり気にならなかったかな。

正直最初の方はついてくので精一杯って感じなんだけど、中盤以降のある真実の告白から点と点が線で繋がったみたいに一気に引き込まれていく。

テーマも描いてるものも描き方もけっこう難しくて(説明があまりないので)頭ん中で色々考えて色々な感情がわーってなって「ひかりのたび」というタイトルの意味に心を馳せるそんな映画だった。笑

ただ最後のカットがなぁー!
あのカットに意味を持たせるにはやはり台詞としてじゃなく作品として説明が足りないよーな気もしたんだけど、この映画でいえば愚問なのかなぁ。
ほし

ほしの感想・評価

2.5
はぐらかされた気持ちのまま断言しよう。この人は何か持っている。次だ。
丘

丘の感想・評価

-
2017.10.15鑑賞。2017.10.24再鑑賞。
小一郎

小一郎の感想・評価

3.8
テーマが難しい。わかるようでよくわからない。監督が不動産ブローカーとして働いた体験から「人間の命にはまぎれもなく価格が付いている」と実感、そのことがテーマのひとつとなっている。

ひょっとすると、これは所有という概念と関係があるのかもしれない。不動産に限らず、ブローカーは所有関係が変化することによって、利益を得る仕事である。所有関係が必ず変化するのはどういうときかといえば、所有している人が死んだとき。

ブローカーの立場からすれば、所有するモノが多い人程「価格」が高い。また自分で所有していなくても、その人が死ぬことによって、所有している人がモノを売却するよう影響を与えうる人ならば、やっぱり「価格」を持つ。

とある町で冷酷非情な不動産ブローカーとして暗躍する植田登はある時、このことに突然気付くことによって仕事で成果を上げていく。4年間生活したこの町に、彼は何の愛着も帰属意識もない。

妻と離婚した彼の高校3年の一人娘、植田奈々は、父の仕事の関係で転校続きだったことから「故郷」にこがれ、最も長く住み慣れ親しんだこの町に住み続けたいと願っている。

娘の進路を巡って、父と娘は意見がぶつかる。ブローカーとして自分が土地を荒らしたこの町に娘に残って欲しくない父と、父が恨みを買っていても町に残りたい娘。閉鎖的な町で、あくまでも外者の立ち位置を崩さない父と、内側に入りたい娘が対照的に描かれる。

農業、定住社会によって人間の自我は故郷を求めるようになった。土地を使っている人がいなくなれば、使いたい人に使ってもらうのが自然な流れだけれど、使いたい人が見知らぬ人である場合、それを突き詰めれば、非定住社会と変わらなくなる。定住社会に慣れ親しんだ自我は恐怖におののくことになり、見知らぬ人を差別する。

定住社会のアキレス腱、それは人の死。人に「価格」があることを知っている国家は人が死ぬと税金によって、その価格を実現する。それは土地の流動化を促し、人の自我を不安定にする。というようなことを描いた作品ということでどうかなあ…。

なお、全編オールアフレコなのは、町の閉塞感を出したいからだと、監督と録音・サウンドデザインの光地拓郎のトークショーで語られていました。オールモノクロは、話はなかったけれど、不穏な雰囲気を出したいからかしらん。

●物語(50%×4.0):2.00
・嫌いじゃないけど、イマイチスッキリしない。「人間の命にはまぎれもなく価格が付いている」と実感した監督は凄い気がする。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・不穏な空気がヒシヒシで、良かったのでないかと。

●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・オールアフレコのチャレンジ精神はかいたい。
TomoHojo

TomoHojoの感想・評価

4.2
ようやく間に合って観れた作品。
待った甲斐があった傑作。

外国人に田舎町の土地を購入して売り捌く悪徳?不動産ブローカーの父。そこに見え隠れする実体こそ恐ろしい事実を秘めているのだが。。。その部分を上手く誇張しすぎずに、ジンワリと表現している手腕はお見事。

でも、お金に溺れる人々がいるから仕方がないのは確かな事実。気付いた時にはもう遅いのだろうけど。。。

モノクロの映像と脚本が素晴らしく全く飽きずに映画へ没頭出来た90分。父と娘の葛藤。真実。地元の人々の心情や鬱積を非常に上手く絡めている。こんな重いテーマをあっさりと10日間の撮影で仕上げてしまったという、澤田サンダー監督の手腕は今後も大注目だと思います。

主役の娘さんばかりが強調され気味の作品ですが、メインテーマはもっと根深く、こんな邦画こそもっとガンガン海外へプロモしていくべき作品かと思います。
Naok

Naokの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

全編モノクロ。全編アフレコ。
上映後にトークショー。
作品全体に閉塞感がつきまとってはいたものの、最後の両者の笑顔で救われた感がある。それにしても、アフレコに違和感が全くなかった。言われなきゃ分からなかったくらい。
Wonkavator

Wonkavatorの感想・評価

3.8
もう手遅れかもしれない深刻な問題がテーマとして横たわる。

そしてそれをジワジワと解る人には解るような描き方で観客に突きつける。

中国人に日本の水脈を買い漁られている現実。

将来日本人は自国の水を他国から買わなければならない社会が待ち受けている。

目先の金に踊らされる人々。

それは原発用地買収も同じ事。
何年も経ってから自らの行為を悔いるのである。

Osamu

Osamuの感想・評価

4.2
もしかしたら傑作なのではないか。それを見極める力量が無いのが悔しい。

田舎町の土地ブローカーの父と高校3年生の娘の物語。

土地を買収するために裏で悪どい事もやっているらしい。それを町の住人たちは良く思っていない。でも彼らも金に困るとこっそり「悪徳ブローカー」に助けを求める。

父の仕事の都合で転校ばかりだった娘は、今の高校を卒業したいと言う。卒業したらこの土地で働きたいとも。父の裏の顔も何となく分かっているようだ。

父の目に映る人間とは。
娘が想い描く故郷とは。

臨場感抜群の音使いや異空間を感じさせるモノクロの影像がいい。父の声が「アフレコです。隠すつもりはありません」という感じなのもこの作品に何だかマッチしている。

そして、ラストシーンがとてもいい。
AS

ASの感想・評価

3.6
個人的にアフレコには違和感しか感じられず
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