映画内における不幸な出来事には耐性がついていると思っていましたが、本作の悲劇には何とも言えない気持ちになりました。
シャキーブ(モーセン・タナバンデ)はホームレスで映画の撮影セットを組み立てたり警…
日雇い親父が映画撮影現場にエキストラ兼見張りとして住み込むと、ヒトラー役へ抜擢され本人ビビる。
劇中劇の強制収容所再現が今日世界の隠喩表現となり、聾の娼婦を匿うことから外部へ広がる物語運びは巧い。…
タイトルに惹かれて観たがこちらの映画も脚本の練り込みが見事な一本。何も希望も無い1人のおっさんが仕事くれって泣き付いたらそこが映画の撮影現場でしかもクセ強めのヒトラー映画撮ってて、代役でおまえが適任…
>>続きを読む【虚構で生まれる狂気の一撃必殺】【東京国際映画祭】
■あらすじ
シャキブはホームレスの日雇い労働者で、数年前の地震で妻と息子を失ってから立ち直れないでいる。
ここ数年、彼はろう者の女性、ラダンと関係…
彼をあの行動に導いたものは軽く扱われた命への悲しみと怒りだったように思う。それは「テロ」と呼ばれるものなのかもしれないけれど、そこまで追い詰められた過程を思うと、それは彼の「身勝手さ」だけなのだろう…
>>続きを読む第35回東京国際映画祭 コンペティション作品
日雇い労働者の主人公がある映画製作のエキストラに参加していたところ主役ヒトラーの役者が体調不良で降板になり代役を務めることになる。
設定がおかしくて最…
ラディカルなパラサイトからイラン映画になっていく様がよかった。
日雇いという搾取との戦いを直接的に感じる立場から、水を得た魚になっていき、逆の意味であっぱれなラスト。
まさにアウシュヴィッツを二重の…
東京国際映画祭2022より、審査員特別賞受賞したイラン発作品。
すごい映画でした。
前半は第二次世界大戦を扱った映画撮影中、ヒトラー役の俳優が倒れ、エキストラで参加していた日雇い労働者が代役を演…
©Houman Seyedi