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トレンケ・ラウケン Part1

トレンケ・ラウケン Part1の作品紹介

トレンケ・ラウケン Part1のあらすじ

アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケンで、ひとりの植物学者の女性ラウラが姿を消す。取り残された二人の男たち―恋人のラファエル、同僚のエセキエル―は、彼女を追って町や平原をさまよう。彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。映画が進むにつれ物語は予想のつかない多方向へひろがり、謎はさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝きはじめる―。

トレンケ・ラウケン Part1の監督

ラウラ・シタレラ

原題
Trenque Lauquen parte I
製作年
2022年
製作国
ドイツアルゼンチン
上映時間
120分
ジャンル
ミステリースリラー
配給会社
トーデスフィルム、ユーロスペース

『トレンケ・ラウケン Part1』に投稿された感想・評価

5.0
【探す①】

※ ヴェネチア国際映画祭・非コンペティション部門出品作品

バザンが初代編集長を務めた作家主義を掲げる映画誌カイエ・デュ・シネマ、2023年の第1位の作品だ。

このアルゼンチンのインディペンデント作品の面白さを上手く伝えられるか分からないけれども、下高井戸シネマわずか一館で、年末のたった4日間の上映が、もっと長く、そして全国的にも広がれば良いのにと思う。

映画「トレンケ・ラウケン」は、PART1、PART2の2部からなる作品だが、視点の対比や、伏線の回収のさせ方が絶妙で、全体を通して複数の”探す”物語が入れ子になって奇妙な複雑さを呈することになる。

PART1は、新種の植物探しを手伝ったチーチョとラウラの恋人ラファエルが、行方知れずのラウラを探し、その足跡を辿る”現在進行形”のストーリーになる。

そして、大小さまざまな伏線が散りばめられる。

実はちっぽけだと思っていた“ピーピング・トム”も伏線で、細かなところまで示唆に富んだ作品になることを意図していたんだと思わせられた。

ピープ(peep)とは、覗き見るという意味だ。

途中から、カルメンの存在に翻弄されるが、実はたわいも無いと考えていたエピソードがPART2の重要なファクターになるので、そんなところも注意深く観て欲しい。

とても面白い。

全体を通して、アルゼンチンの代表的作家であるボルヘスやボラーニョ的とフライヤーや下高井戸シネマの紹介に記載されていたが、探すということや、得体の知れない何か、そして物語の構成などは、どこか村上春樹さんの小説のようでもある気がする。

興味のある方は是非‼️
Omizu
3.7
【第79回ヴェネツィア映画祭 オリゾンテ部門出品】
アルゼンチンのラウラ・シタレラ監督作品。ヴェネツィア映画祭オリゾンテ部門に出品、カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第1位に選出された。

やっと重い腰を上げて鑑賞。4時間超えの本作を観るのはけっこう覚悟がいった。でも観てみると非常に面白く時間を感じなかった。

まずPART1について。いくつかの章に区切って展開され、第一部では行方不明になったラウラを探す男たちの旅路が描かれる。

シタレラ監督独特のミステリアスな空気感がまず面白い。ラウラはどこへ行ったのか、彼女はなぜいなくなったのか、そんな謎解きのような導入で始まる。

じっくりと時間をかけてその謎を追いかけていく。いや、謎に引き込まれていく、そう言った方が正しい。ミステリーではなく心理ドラマに近い。吸い寄せられるようにラウラの痕跡に遭遇していく。

徹底して客観的に描かれたその旅路に引き込まれる。想像力をかき立てられる演出が実に見事だ。第一部だけでも十分面白い。
KAKIP
4.2
記録用
ラウラ・シタレタ監督作品。

2022年のカイエ・デュ・シネマ誌ベスト1で話題になっていたので鑑賞。

4時間の本編をぶった斬った前編。
物語はアルゼンチンが舞台で主人公の植物学者の女性が失踪。
それを恋人と仲が友達以上に良かった同僚が二人で捜索していく。
恋人には話されていなかったが同僚は彼女が図書館で発見した本に隠された秘密の往復書簡。
それを二人で解読していくが、、、。

4時間ぶっ通しで観たほうがいいと思う。
前半だけだと魅力半減である。
上記のストーリーだけで予定調和のミステリーが進んでいくのかと思いきや。
この人らはなにをしているの?と一瞬の睡魔で船を漕ぐと状況が掴めない時があった。
ラウラ・シタレタに振り回されていた。

こないだの観た「アンダーシルバーレイク」の既視感を感じる。
三角関係のロマンスと素人探偵ものとして謎解きをする前半と考えるとジャンルとして区別しやすいのだが。

しかし前編部だけでも一つの映画として観れるのは良い点!
次が気になり連続で見れない場合はモヤモヤするけども

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