気を抜くと『落下の王国』と間違えてしまうタイトル。
試写にて。
事実に触れる人の数だけ"現実"がある。同じ出来事、同じ会話に関しても、見聞きする人が異なれば、認識する現実は異なる。今作はそれを…
謎を解き明かすために物語が駆動していく、という比較的クラシカルなサスペンスかと思いきや、後半ずっと法廷サスペンス。きっとどの中年夫婦でも日常的に繰り広げられている言葉の応酬も責任の押しつけも、事件を…
>>続きを読む家族の秘密を謎解きしきることなく、さまざまな可能性の中に置き去りにされる。怪しいと言えば全て怪しく、英語とフランス語の違いをはじめ、同じように見えていることでも、聞こえていることでも、全く異なる解釈…
>>続きを読む裁判によって判決は下されるものの、事故死か、自死か、殺人か――その真相は最後まで闇の中に置かれる。観る者は「決着がついたのに納得できない」という複雑な感情を抱かされる。
特に心を打ったのは、視覚障…
©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma