何も知らない夜の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『何も知らない夜』に投稿された感想・評価

かなりいい映画だった。
美しいモノクロ、静寂の中で
私的・政治的なメッセージを
L(または監督)が語る。

遠い国だけどやはり近いものは感じる

パヤル・カパーリヤー監督の2021年制作ドキュメンタリー。映画学校の学生”L”が密かに恋人へと綴った恋文から語られる現代インドの社会問題と弾圧。賑やかで楽観的な”インド映画”の裏に、カースト制や宗教…

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nkmr
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モノクロフィルムが写し取るインドの夜。黒い画面の中で、微妙な濃淡として浮かび上がってくる人々の表情や、木々の揺れの美しさ。そこに詩的なナレーションが重ねられていく。「あなたの沈黙は私への共感だと思っ…

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ぴよ
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監督の志は感じるが、主観的ないし物語的な語り口がノイズになってしまっている。スクリーンに映し出される悲痛な出来事に感傷を乗せるのは過剰だろう。

歌って踊るインド映画を笑って見てる場合ではなくなり、…

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素晴らしい作品

恋人への想いとカースト制と革命が読まれない手紙として等価に語られたモノクロームのモノローグ。歴史は常にパーソナルの側にある。学生弾圧事件と映画に対する決意の眼差しが宿る「私たちが光と想うすべて」と対…

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Lの世界を作者が覗くとこから始まる。Lの目線と作者の目線が重なったり離れたり突然世界を俯瞰したりする。

ドキュメンタリーとしてみましたが、花火、絵画や往復書簡で物語を紡ぐスタイルはアート系の作家の印となっています。またモノクロで自然光をつかう写真の構図を思わせるスタイルも見事!

テーマとしてはインド…

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