今年日本公開の「私たちが光と想うすべて」が本当に素敵だったパヤル・カパーリヤー監督のデビュー作。
ドキュメンタリーという触れ込みだったが、幻想的な映像コラージュと、創作と思しきモノローグに彩られたユ…
今年一の作品になり得る『私たちが光と想うすべて』の監督が作ったドキュメンタリー。
なかなかアート性の高い編集をされた作品だった。映像は何年も眠っていたものを発掘したように効果がなされ、手紙も叙情的で…
序盤はクレーンランタン味を感じた。概念的な独り語りを、モノクロの淡々とした映像と共に聞けるのだと期待した。
途中からはインドでの学生運動、政治の現状をまざまざと見せつけられることになる。
そこに対す…
映画、メディアかつアート。
分け隔つものは薄いヴェールにすぎないが(cf.明確なライン)、闇に覆われぼんやりと孤立させられる。女性のクローズショット、瞬きのうちに連れ去られ、網膜の裏に痕跡のみが残…
切実な作品 寄り添ってくれる、の言葉では足りないくらい、この作品の存在が、光だ
憤りに任せて、勢いだけで作ることに終始してしまってもおかしくないような道程を、丁寧に描いていて、尊敬という言葉で形容し…
(色弱にとってモノクロであることの安心感、それはさておき)曖昧な輪郭が捉える光の、光の周辺の美しさ。
ぼくが今信じたい文化芸術の力が、ここにありました。映画でしか残せないものが、映画だからここまで…
©Petit Chaos – 2021