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ルボ
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『ルボ』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第80回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『私は隠れてしまいたかった』ジョルジョ・ディリッティ監督作品。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では脚色賞にノミネートされた。主演は『水を抱く女』フランツ・ロゴフスキ。

ヨーロッパの移動民族であるイェニッシュの男ルボを主人公とした人間ドラマ。第二次世界大戦下のスイス、大道芸人であるルボは3人の子どもを連れ去られてしまう。

可もなく不可もなくの手堅い作品。3時間と長いがなんだかんだ最後まで飽きずに観られる作品になっていた。美術や衣装といったプロダクションのレベルも高い。

ルボの直面する困難と彼の復讐心に感情移入して観ることが出来た。「なんとしても子どもを取り戻す」という悲痛な叫びが全体を貫いている。

フランツ・ロゴフスキの入魂の演技も評価できる。全体としてはよくまとまっておりよかった。今年ベスト級!とかそういうことはないが、イタリア映画が苦手な僕としては素直に面白く観られたのでよかった。
5.0
ナチスがユダヤ人を完全に抹殺しようとしたホロコーストの側で、スイスが自国にいるイェニシェ(ヨーロッパの移動型民族の一つ)を断種しようと迫害していた歴史を知った。
差別を推し進める国家政策の犠牲になった男ルボの不遇の半生。家族を奪われてから後、ルボの生きる目的は少なくとも2回転換している。章立てするなら3パートに分けられそうで180分近くある長尺作品だが最後まで全くダレることなく引き込まれた。

鑑賞目的でもあったフランツ・ロゴフスキは十分に堪能でき満足。彼が扮するルボは女性たちにもモテモテで、情報入手や潜入の伝手目的で次々と関係を持っていく様は先日見たポーランド映画の「フィリップ」をちょっと彷彿した。ドイツ語、イタリア語、フランス語、イエニッシュ(ドイツ語、ヘブライ語、オランダ語などからの派生言語)などを駆使し、大道芸まで披露し魅せてくれた。
ヴァレンティーナ・ベッレ(「フェラーリ」にも出演していた)が演じたマルゲリータはエヴァ・グリーン似でその美しさに暫し目が釘付けになってしまった。

字幕翻訳は吉川美奈子氏。字幕監修は関口英子氏。
[子供たちを探す父親の20年] 40点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジョルジョ・ディリッティ長編五作目。1939年スイス、家族で大道芸人をしながら国中を渡り歩くイェニッシュの家長であるルボは、いきなり道端で呼び止められて徴兵される。そして、嫌々ながら国境を警備していたある日、再教育という名目で子供たちが連れ去られ、妻が殺されたことを知る。ルボは怪しげな密輸業者の男ライターを殺害してなりすまし、子供たちの行方を追っていく…のだが、いくら大道芸人だからっていきなり素人が山道を運転できるようになったり、上流階級マダムを騙して不倫できるほどの上品さを出せたりするもんなのだろうか?他のイェニッシュたちへのインタビュー中に登場した占い師に"全ての女の中にいる彼女(=亡妻)を愛せ、彼女(=亡妻)の中にいる全ての女を愛せ"と言われてから、彼は豹変したようにマダムたちに手を出すわけだが、確かに女たちにも問題はあれど(ある女は善意のうちに優生思想を信じ、別の女は無知で無個性で旦那の飾り物のようだ)、ここで描くべき問題なのだろうか?子供を国家に誘拐された父親が必ずしも善人であるわけでも、その必要があるわけでもないのだが、中盤でそのテーマから離れ続け、戻ってきた頃には中心人物たちの存在感が完全に失われているのは、テーマそのものの重みが薄まってしまい、散漫な印象を受けるのみだった。子供が巨大権力に誘拐されるという題材はマルコ・ベロッキオ『エドガルド・モルターラ』、主人公が詐欺師として別の高位のコミュニティに溶け込んでいくのはジャック・オーディアール『つつましき詐欺師』にも似ていたが、本当に単にこれらの作品を貼り合わせただけという印象。テーマを絞って2時間以内にしていたらもっとフランツ・ロゴフスキを活かせてたと思う。残念。

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