ナチスの犬の作品情報・感想・評価

ナチスの犬2012年製作の映画)

Suskind

製作国:

上映時間:118分

3.6

「ナチスの犬」に投稿された感想・評価

柴猫

柴猫の感想・評価

3.9
ナチス占領下のオランダで収容所移送に携わりながら、陰で千人近くの子供達を救ったウォルター・ススキンド。
ドイツ系ユダヤ人である彼は家族のため移送作業の主任にまで上り詰めるが、収容所だと思っていた場所で行われている虐殺に気づき書類の書き換えを始める。どうやっても全員は救えない選択の重みに苦しみ、同胞から裏切り者と蔑まれ続けた記録でもある。

ホロコーストにおいてナチとユダヤ人のトップが手を結び、まず貧困層のユダヤ人を殲滅していった歴史は確かにあって、ここでもユダヤ人評議会としてその存在は示されてる。
ユダヤ人自身が収容所へ送る人間を選別していた事実、収容所でユダヤ人が行った一部の残虐な行為。ナチスに協力した彼らを挙げて現代でも責任転嫁が論じられる状況に対して、このオランダ映画は当時の全容を映しながら両側を示した貴重な作品。正論を並べるユダヤ人評議会、協力者を装うススキンド、彼に友情を抱き裏切られる親衛隊大尉とかなり中立的に描いた作品でもある。

この映画が他のユダヤ人を救った英雄達と違うのは、彼自身がユダヤ人であったこと。そして救済者であり加害者でもあったと言うこと。彼の選択によって亡くなった人間は確実にいるし、これは彼が役割を放棄したところで変わらなかったとしても事実として存在する。だから話としてエンタメ性も薄く、英雄のような終わり方もしない。ただ、彼を悪人や裏切り者だと言えるのか?と問い掛けてくる。
だからこそ生き残った子供達が残そうとした『suskind』という実名に対して、『ナチスの犬』と邦題付けてしまう無神経さは怒りを通り越して悲しくなる。これを付けた人は自分が同じ事をしてるって自覚がないんだろうか。邦題は擁護できないけど、こうした人物の名前や功績は語り継いで言って欲しい。
そして多くのユダヤ人を救った英雄としてシンドラーや杉原千畝など沢山の名前が残ってるけど、それ以上の市民や聖職者が名前は残らずとも匿っていた事実も歴史に刻み続ける必要がある。
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自分用記録
①21-2  字幕
bereek

bereekの感想・評価

3.5
ナチスも人間なんだよなー、人の心もあったんだよなー…というより、人の心が残ってる人もいたんだろなー。嫌な時代だな、
K

Kの感想・評価

3.5
【純粋と不純を区別してはいけない】

1942年ドイツ占領下のオランダ・アムステルダム。

ドイツからやってきたユダヤ人のウォルター・ススキンドはナチの「ユダヤ人評議会(オランダ劇場)」で働くことによって自分と家族の安全をなんとか得ることができていた。

彼の仕事は捕らえられたユダヤ人をドイツに労働力として送り出すこと。

…のはずだった。

しかし、実際にユダヤ人たちが送り込まれていたのはポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所のガス室だったのだ。

その事実を知ったススキンドはいったいどうしたのか?って話だった。

とにかく暗くてツラい場面ばかりの映画だったけど、それでも最後の最後に光を見た気がした。


【スコアと内訳】

スコア:3.5
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①脚本:0.7
②演出:0.7
③演者:0.8
④撮影:0.6
⑤音楽:0.7
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ちょっとわかりづらかったから凄さじゃなくてやるせなさばっかりが伝わってきた
こもり

こもりの感想・評価

3.0
家族を守るためSD(親衛隊保安部)に加担したユダヤ系ドイツ人ウォルター・ススキンドが職務の傍らユダヤ人の子供たちを逃がそうと画策する話inナチス占領下のオランダ,1942-45 実話系✡️
ススキンドさんとその周囲の人の半径数メートルの出来事しか描かれないので全体像が分かりづらく、本当にあのちみちみした方法で子ども1000人救えたのか俄かには信じがたいものがあった。四捨五入して1000人でも実数が1000を超えてなかったら1000人とは言えないぞ(ゲルマン仕込み)! 難しい立場の中 尽力したススキンドさんとその一家の悲劇的な顛末に🙏
Kaito

Kaitoの感想・評価

3.0
2019-36


実話に基づく

状況がわかりづらい

ナチスの映画などを何本も見ているのでなんとなく状況はわかるが、ナチス関連に全く興味のない人には裏で何が起こっているのか全くわからないのでは?

なんであの人は捕まらないの?とか、助けるの?とか
展開ががガチャガチャしている
torakage

torakageの感想・評価

3.1
ナチス占領下のオランダ。生き残るためナチスに協力しながらも、子供たちを救うため奔走したユダヤ人の実話。
実話なんだっていうのは最後に知った。映画としては今ひとつ状況や流れが分かりづらく、物語りに入り込めず。
シンドラーのリストに類似した作品。家族の危険を顧みず命懸けで子供達を助けようとしたススキンド。あのまま事実を知らずにやるべき事を全うしていれば彼らは助かったのだろうか…。
友情を裏切られたフュンフテンは根がいい人だったために、同情してしまった。彼はドイツ軍のやり方に不満を持っていたが、任務を全うしなければ自分も危ない立場である。みな生きるのに必死だというのが伝わる映画だった。
地味ながらも最後までハラハラさせられるなかなかの良作でした。
未来を担う子どもたちを守るために 結果味方を滅ぼそうとしてしまうのは正しいのか間違っているのか。
答えは未来の成長した子供達の顔つき。
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