「第5回映画批評月間～フランス映画の現在をめぐって～」で上映。最近、盛んに製作されるフランスの「郊外」映画。主人公は、移民などが多く住み異なるルーツを持つ街で、インチキ降霊術をする男。ただ、実際に亡くなった若者の死体の場所が「わかった」ことから起こる出来事。グッドドールは「金の雫」の意味。降霊術はインチキなのだが、霊感を実は持っている主人公で、フェイクと真実が混じる社会の肌触りが伝わってくる。また、「郊外」の人々のリアルが描かれていて、ドキュメンタリーっぽい雰囲気を持つ作品。そういう意味では、現代のフランスを知るために観ておくと良いかなと感じる作品。
2023年11月16日＠京都出町座

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• #フランス映画
• #郊外映画
• #カトリーヌ・ドヌーヴにも絶賛された作品
• #入り混じる社会

【第75回カンヌ映画祭　批評家週間特別上映作品】
現代アーティストでもあるクレモン・コジトール監督作品。カンヌ映画祭批評家週間に出品された。

インチキ霊媒師の逃避行を淡々と描いている。一点だけ謎な部分があり、それを回収しないままミステリアスに終わるのがよかった。

効果音のほとんどないアート的な映画でありながら、終盤は予想のつかない展開になっていって楽しい。

アラブ系、アフリカ系、アジア系と様々な人種が入り交じるフランスという国の縮図のような作品。演出も演者もなかなかに上手い秀作。

• #第75回カンヌ国際映画祭

映画批評月間 フランス映画の現在 vol.5＠広島市映像文化ライブラリー

貧困地域でインチキ霊媒師を営む男に本物の霊能力が舞い降りた？！マジックリアリズムの手法で描かれる郊外映画。重めだけど幻想的な語り口がちょっと『バーニング・ゴースト』っぽくて、僕好みの作品でした。ピンホール＞反転＞倒立実像

監督のクレモン・コジトールは「映画と現代アートの間で創作を続ける俊英」だそうで、チェックしといた方が良さげかも。


◆クレモン・コジトール (Clément Cogitore)
2015『コンタクト 消滅領域』
2017『ブラギノ』中編ドキュメンタリー
2022『パリ18区 グット・ドール街』

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