炎の人ゴッホの作品情報・感想・評価・動画配信

「炎の人ゴッホ」に投稿された感想・評価

ゴッホ映画の草分け。生涯を知るには映画的面白み(ザ・熱演!)もあって最適かもしれないが、いろいろ過剰。絵への執念情熱より狂気を描く事に力点があるような。
しょ

しょの感想・評価

3.4
ゴッホの生涯が苦悩に満ちていたことがとてもよく分かった。
芸術家の感性は理解できないけどとても面白い作品でした。
おさ

おさの感想・評価

3.6
ゴッホ全部盛りという感じでよくまとまっていた。絵が描けなくなって死んだのか、描いていたから死んだのか
michi

michiの感想・評価

-
ゴッホの人生を描いた作品である限り、不器用に生きながら不遇のまま死んでいくかわいそうな話であることは承知で、ミクロス・ローザの音楽目的で観た。
音楽と言えば、数年前にゴッホ展に行ったとき、オーディオガイドで「糸杉」にマ・メール・ロワの終曲を当てていて、あまりの美しさに涙が出た。本作品では、その「糸杉」にローザのメロディーが重なるわけですが、療養中に描いた作品が次々映し出され、描ける喜びと先の不安が相まったメロディーがこれまた美しい。

カーク・ダグラスもはまっていたけれど、それ以上にアンソニー・クインのゴーギャンがイメージぴったりだった。ゴッホとゴーギャンが言い合うシーンの迫力がすごい。

作中に、数々のゴッホの作品が出てくる。特に、描いている途中の作品が出てくるシーンは興味深い。完成した作品しか観ることがないからね。スーラのあの有名な絵も、制作途中の状態で映るシーンがあっておもしろかった。

でも結論としては、やはりゴッホの人生を追うのは辛い。『永遠の門』の時もだったけど、観終わった後に、彼が生きているうちに評価されていればもう少し楽に生きられたのかな…とかどうしようもないことを考えてしまう。
天才だけど人付き合いが下手なヴィンセントと弟テオの兄弟愛。やっぱり生きている間に評価されないって辛いなぁ。カーク・ダグラスがゴッホにぴったり。
Mirai

Miraiの感想・評価

4.0
色々一人で突き進んで頑張っちゃうけど、妥協を知らないから全てにおいて100か0かで苦しんでるんだと思う。手を抜くところは抜いていけるのが容量の良い人なんじゃないかなー。

生きてる時に1枚しか絵が売れないなんて、今売れてても全く腹の足しにならないし、仕方がなくて可哀想だな…と思った。

この生き方を知らずにただ前の世代から教えられて、これは良い絵なんだと認識しているだけの人が多いんだと思う。

デッサン力も色彩感覚も確かだしかなり上手いんだけど、ただセルフブランディングが上手く無くて容量が悪かったから生きてる時はあまり日の目を見なかったんだよね。

あと、人に執着しすぎてしまうのも生きづらい部分だと思った。
a

aの感想・評価

-
カークダグラスさんのゴッホがイメージぴったり。ゴッホの不器用さが愛おしいよ…
展開のテンポが早いからゴッホの生涯をサラッと知るには良いかも。でも何の前知識なく見ると何のこっちゃわからない部分もある。(グーピル商会とか)

人の役に立ちたいのに、助けたいのに、上手くできない。この人の人生はひたすら切ない。
neroli

neroliの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

フィンセント・ファン・ゴッホの生涯を描いた映画🎬
 
私が気になるのは2点!
①ゴッホの精神的な診断名は?
②最期は本当に自殺なのか?
 
①診断名については
『情緒不安定性人格障害』の可能性。
 
✔︎対人関係、職業が安定しない
✔︎気分や感情が安定しない
✔︎自己を損なう行為(薬物・アルコール・過食などに)依存
 
→自己を損なう行為として、『アブサン中毒』があったようです。
 
✔︎人に見捨てられることに不安を感じている→見捨てられ不安
✔︎生きることに対して辛さや違和感を持ち、
 自分が何者であるかわからない。
 
→弟テオへの手紙に「自分は何者か?」と書かれていたり…
 肖像画をよく描いていました。
 
✔︎強いストレスがかかった時に、
 一時的に記憶がなくなり、精神病に似た症状を起こしやすい。
 
✔︎アンビバレントな感情→全か無かという両極端な思考
 

ゴッホと言えば、『耳切り事件』が有名ですよね?
1888年10月、ゴッホが住んでいたアルルにゴーギャンが来て、共同生活が始まります。
 
絵の技法を始めとして、意見が合わなくなり、段々口論が多くなります。
 
1888年12月23日、ゴッホとゴーギャンは口論の末、ゴーギャンは家を出て行きます。
 
その後、例の『耳きり事件』が起こります。
自分の左耳を剃刀で切り落とします。
 
そして、知り合いの娼婦に切った耳を送りつけるという奇行に走ります。
 
これは急性の精神病状態の可能性があります。
(幻覚・妄想を伴っていた可能性)
 
実際、「自分に毒が盛られている」など被害妄想の発言もあったようです。
 
 
情緒不安定性人格障害の症状である「見捨てられ不安」。
つまり、ゴーギャンからの急な別れがきっかけとなり、解離を起こし、急性の精神病状態を起こしています。
 
このゴーギャンとの急な別れからの『耳切り事件』をきっかけに
時々「発作」を起こすようになります。
 
「発作」というのは急に襲ってくる解離を伴った精神病状態である可能性があります。
 
絵の具を食べようとしたりしていたようですし、元々の人格から解離し、錯乱状態、精神病状態に陥っていたと思われます。
 
その為に1889年5月、ゴッホ36歳の時、サン=レミのサンポール療養所に入院することになるのです。
 
この頃からゴッホの代名詞とも言える、独特の「うねり」の筆触が現れ始めます。
 
以前、アルル時代には「ひまわり」を好んで描いていました。
「ひまわり」は太陽を連想させ、明るいイメージです。
 
しかし、入院中のサン=レミでは、「星月夜」にも見られる「糸杉」がよく描かれています。
「糸杉」は『死』を連想させる木🌲
「糸杉」はキリストが処された時の十字架に使われた木。
 
元々、聖職者になりたかったゴッホはこの意味をよくわかっていたはずです。
 
入院中、度々「発作」という解離状態での精神病状態を起こしながら「うねり」の絵を描いていたゴッホ、『死』や「孤独」が心を支配していったのでしょうか?
  
最後に、本当に自殺なのか、を考えてみたと思います。
 
★2人の少年による他殺説?
1890年7月27日、左胸部に銃弾が撃ち込まれました。
麦畑で偶然起こった少年達の手遊びによるもの?
ゴッホは子供が好きだったので、子供達の将来を考えて自殺のふりをしていた?
 
ゴッホが帰宅予定時間より遅く宿に戻り、宿の主が「大丈夫か?」と聞くほど、顔色が悪かった様子(汗)
 
自分で胸部を撃ったと宿主に告白。
宿主が医師を呼んでみてもらったところ、銃弾を取り出すことが不可能なので様子を見るとのこと。
 
7月28日、弟テオ到着。
7月29日早朝、容態が急変し死去。
最後の言葉、『こうして死にたかった。』と(汗)
 
本人が自殺のように宿主に言った為、自殺となっていますが、実は…
✔︎左胸の銃弾は打ち込まれた角度から考えて、自分で打てる角度ではなかった。
✔︎手に火薬がついてなかった。
などから他殺説も出ているようですね!!
 
★心理的には追い込まれていたので自殺と考えられる?
サン=ミレの療養所に移ってからは『死』や『孤独』を連想させる絵を描き始めました。
 
さらに、死に至る数週間前、弟テオから、ゴッホへ、これからの金銭的援助に対する相談あり。
テオは妻も子供も抱えており、これ以上ゴッホに金銭的援助ができなくなったのでしょう。
 
この時期に描かれた有名な「カラスの群れ飛ぶ麦畑」の絵。
このえは、さらに不安や抑うつが重くのしかかり、暗黒の心と言った感じでしょうか?
 
弟テオにこれ以上迷惑をかけるわけにいかないと思い詰めていったのか…
ゴッホの絵は生前、1点のみしか売れませんでしたから…
この心理状態であれば、自殺説も考えられそうですけれども…
 
 
T

Tの感想・評価

4.0
ゴッホ展への気持ちを高めるためにゴッホ映画ウィークを開催。
ゴッホと名の付く映画は10本以上もあり、彼の人生の波瀾万丈さと人間的魅力を感じる。

どれから観るかということで、一番古い『炎の人ゴッホ』から。
ゴッホの人生を教科書的に網羅した作品で、最初にして決定版が出てしまったかもしれない。

美術館の解説や色々な説明で書かれている人間関係、作品、彼の人生の事実的なところ(多くは手紙に書かれていることから)を映像として完璧に描き切っている点がすごい。
だって名乗る前からああ、ゴーギャンだ、タンギー爺さんだとわかるんだから。
何なら後続の解説者がこの映画に端を発しているのかもと思うくらい。

長回しで人物を見せつつ人物が移動しても鏡越しに写っていてまた戻ってくるショットの凄さ。
良い作品に出会ってしまった。
ここでのゴッホはまさに、炎の人であった。
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