愛されるために、ここにいるの作品情報・感想・評価

「愛されるために、ここにいる」に投稿された感想・評価

犬

犬の感想・評価

3.4
栄光

人生に疲れ果てた男とどこか満たされない女がタンゴのペアを組んだことから、2人の人生が交差するラブストーリー

距離が近いのか遠いのか

静かな雰囲気
なんとも言えない話でした

過去
家族との関係

ダンス
情熱的な感じもありました
フランスの上質なラブストーリーを見た。

アメリカのような激しいラブシーンがあるわけでもなく、インドのような陽気な雰囲気でもなく、韓国のようにボロボロ泣かせるわけでもなく、正直淡々と進んでいくのだが…

非常に深い愛情。
それは男女だけではない深い深い愛情である。

タンゴって見てる側にすごくドキドキさせる要素がある。
だからこそ50過ぎの冴えないジャン・クロードにも、結婚を控えたフランソワーズにも特別な空間だったのだろう。

最後は見てる側に委ねる形なので、苦手な自分にはちょっとポイントが下がってしまったが、大人の恋って素敵だよなって思わせられる、大人のための作品。
ukigumo09

ukigumo09の感想・評価

3.6
2005年のステファヌ・ブリゼ監督作品。短編の監督や役者として活躍しながら1999年に『Le Blue des villas』で長編監督デビューを果たした彼にとって『愛されるために、ここにいる』は2作目である。フランスでは小規模公開ながら、本作での大人の恋愛模様が話題を呼び半年以上のロングランを記録した。主演男賞、主演女優賞、助演男優賞の3つの演技部門でセザール賞にノミネートされていえるのも本作の特徴だろう。

50歳を超えた執行官のジャン=クロード(パトリス・シェネ)は借金などが払えない人に裁判所からの通告を届け、それでも払えない人には立ち退いてもらう。学生時代は優秀なテニス選手だった彼も、現在は運動不足で仕事の際にアパートの階段を上がるだけでも息を切らせてしまう。一応病院に行き診断を受けると、医師から軽い運動を勧められる。普段仕事では感情を押し殺し、時には貧しい人に非情な対応も見せるジャン=クロードは彼のオフィスの窓から見える向かいのビルのタンゴ教室が気になっていた。情熱的なダンスを踊っている人たちをいつも遠目に見ていた彼は医師の言葉を契機にタンゴ教室に通うようになる。
タンゴ教室でジャン=クロードは30代の女性フランソワーズ(アンヌ・コンシニ)と出会う。レッスン中フランソワーズがジャン=クロードに視線を向けているが彼は気付いていない。どうやら幼いころに世話になったことがあるということでレッスン後彼女の方から声を掛ける。彼女がレッスンに通うのは結婚式でタンゴを披露するためだ。高校の指導員をしている彼女には元教師で小説家を目指す婚約者がいる。婚約者と一緒にレッスンに通うはずが、毎回婚約者が執筆を理由に休むため、彼女は一人で来ていた。毎回ダンスをしたり話をしたりしていくうちに次第に接近していくジャン=クロードとフランソワーズ。執筆で手いっぱいの婚約者に満たされないフランソワーズはジャン=クロードに婚約者の事を話していなかった。そうとは知らずフランソワーズの気を引くため香水をプレゼントするジャン=クロードだったが、タンゴ教室の仲間からフランソワーズに婚約者がいると聞き、自分は弄ばれたと感じ激怒する。彼女と会うのを避け、教室に行くのをやめてしまう。
そのころ老人ホームにいてジャン=クロードが週に一回見舞っていた父親(ジョルジュ・ウィルソン)が死ぬ。偏屈でジャン=クロードが来ても文句ばかり言っていた父親だが、ジャン=クロードが帰る時は毎回窓から車が見えなくなるまで視線を送っていた。

この映画は視線の映画だ。感情や情熱を取り戻したいジャン=クロードがダンス教室へ向ける視線、婚約者に不満のフランソワーズが昔世話になったジャン=クロードに向ける視線、愛情をうまく表現できない父親がジャン=クロードに向ける視線など一方通行ではあるものの想いの乗った視線というものが本作では非常に効果的に使われている。
この作品は男女のキスが1回ある程度で性的な表現は全くないと言っていいくらいだ。しかし観たあとはもっと濃厚なラブシーンがあったような気にさえなる。それはもちろん2人で踊るタンゴによるもので、最初はためらいがちな2人だが親密さが増すと手を回す位置が深くなるといった踊り方の変化も素晴らしい。ラストのダンスについてもそれまでとどう違うかを考えながら観ると、それなりに答えが出る作りになっている。
んの

んのの感想・評価

3.9
タンゴダンス良かったなー
なんともほろ苦くちょっぴり魅力的な作品レースのカーテン越しに覗き見^_^
フランス映画らしい!
天邪鬼で真面目で融通性がなくー
本国フランスでロングランヒットしたラブストーリー。離婚して一人暮らししているジャン・クロード。司法執行官という精神的にきつい仕事に疲れ、手伝ってくれている息子は植物オタクで性格が合わず、微妙な関係。施設入所している父はわがままで気難しく、面会の度に不平不満をぶつけられウンザリ。50歳を過ぎ、医者から運動不足を指摘され、事務所の向かいにあるタンゴ教室に通い始める。レッスンの帰り、フランソワーズという若い女性に声をかけられる。昔ジャン・クロードの母に子守されていたという彼女と、レッスンで踊るようになり、互いに惹かれ合うが、実はフランソワーズは結婚を控えていて…。
小難しい作品の多いフランス映画にしては、とてもわかりやすくシンプルなお話。自分の生き方に疑問を持ち、孤独を感じているときに出会う恋とタンゴ。自分も中年男なんで、いろいろ共感…タンゴを踊る男女の距離感にはドキドキ…自分は照れ臭くて無理だな。でも、観ていて元気もらえた。後味良くて、終わり方も素敵だったと思います。ジャン・クロード役のパトリック・シェネはやや老け過ぎだけど、人生に疲れたくたびれ感を見事に表現。父親とのやりとりが深かった。笑顔がチャーミングなアンヌ・コンシニはバイプレイヤーとしても人気で「ELLE」のユペールの親友役なんか印象的。中年男が守ってあげたくなるような、儚げな雰囲気をうまく体現してます。
のんchan

のんchanの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

私とした事が‼️
何故だろう?観たと勘違いしてたわ🤭
(日本公開時に私はブエノスアイレスで修業中だったからか?)
昨日、アルゼンチンタンゴに関連するお勧め作品をレビューしましたが、続け様にもう1本です🌟

大人のやるせない心の中の叫びを、哀愁を帯びた切ないタンゴのリズム♬に乗せ、上質な演技で丁寧に作り上げられた逸品です✨そしてまたラストが良いのです💫

今の世の中、何よりまずソーシャルディスタンスに気を付けねばならず、3密でしかないアルゼンチンタンゴ♪を踊る事は不可能になっているけれど...(マスクしても他人とはちょっとね〜💦)
この作品を観たら、皆さん絶対に踊りたくなると思う。特に殿方は‼︎ コロナが落ち着いたら、きっと何処かのクラスの扉を開けたくなるでしょう‼️(お近くならば指導は可能だけど🤫)

物語は...
50歳のジャン=クロードは、父親の事務所を継承し、司法執行官という神経の安まらないお堅い仕事に嫌気が差している。
離婚して1人暮らし。週末には欠かさず施設に入所している父親を見舞う。仕事を継いでくれる1人息子がいるが、意思疎通はうまくいってない。

そんな折、事務所の窓から見える向かいのビルでやっているアルゼンチンタンゴ教室が気になっていた。医者に運動を促された為、そこへ通う事に!初レッスンの帰りにフランソワーズという若く綺麗な女性に声をかけられ、子供の頃に近所に住んでいたと言われる。

それからはよくペアで踊るようになり雰囲気も良く、お互いが徐々に惹かれ合っていく。
しかしフランソワーズは、自分の結婚式でタンゴを踊るためにレッスンを受けていたのだ、それを言えずにいて...


ジャン=クロードは50歳という設定がちょっと無理な風貌のパトリック・シェネ(当時58歳)の心模様が凄く理解出来たし、父親に優しく接してあげてるのに、最後にとうとう爆発し、クソジジイ💥と声に出してしまう。それが最後となるのだか...でも父親とのやりとり(モノポリーしたり、散歩したり)テニスの優勝カップ🏆の逸話も素敵✨

フランソワーズ(アンヌ・コンシニ)に香水をプレゼントしようと、ジャンが何種類もの香りを嗅ぎ、コレ!と選んだその名前が『激しい情熱』😲もっと違う名前はないのか?店員に訊ね『砂の薔薇』は?と言われ、嗅ぎもしないでそっちにする件💦

いやらしさがなく、淡くピュアな恋心。
年齢じゃないよ!と背中を押してくれているような、そんな本当に素敵なお話です💫

ハリウッド映画全盛の今、情感をたっぷり込めた30年程前のフランス映画のようでもあり、だからこそ逆に新鮮で、このような作品に出逢うとワクワク感が半端ない。
やっぱり映画鑑賞は止められない❣️
おぐり

おぐりの感想・評価

4.8
DVDあり
タンゴ教室、執行吏
胸鎖乳突筋が美しい アンヌ・コンシニ
アルゼンチンタンゴの情熱的なメロディー
をBGMに、ちょっと不器用な大人たちの恋愛物語。タンゴを踊る2人。顔が近づく。何か起こりそうで、ドキドキ。
それにしてもファンファンの笑顔がすごくいい!こんなに笑顔の可愛い女優、あまり知らない。
りさ

りさの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

これだからフランス映画って好き♡
って言うくらいフランス映画っぽかったと思う♪

50歳って大人を通り越してもうおじいちゃんに近い年齢・・・。
でも、心の中ってわからない。

彼は誰からも愛されない。
女性からも、子供からも父親からも・・・。

ううん、そう思ってただけなんだよね。
彼は愛されることを逃げていたのか??

それとも、自分が誰も愛さなかったからか??

そんな中、ある女性との出会い・・・。

その愛に気づき始めたら・・・。
いろんな人の愛が伝わった。

父親からも・・・。
子供からも・・・。

ちゃんと愛されてた!!

そんな場面もさらっと流すように描かれてるんだけど、しっかりと伝わってきて涙があふれました。
とってもいい映画です☆
nono

nonoの感想・評価

3.6
2018/99作目

何て書いたら良いか分からないくらい上質な映画だった。
最小限のセリフ、視線だけで語られるもの。。感情の変化と共に変わるタンゴ。踊り方が変わるわけじゃないのに、手の添え方、距離感、表情だけでこんなに違ったものに見えるのかと…素晴らしい。

「愛されるために、ここにいるわけじゃない」でなくて「愛されるためにここにいる」って反語なのか…?どういう意味なんだろう?と頭の中でぐるぐるしています。
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