なんかよくわからないけど、強烈な視聴体験だった。認知症の老人がLSDをかまして、バッドに入ったらこんな感じなのだろう。ただ、なぜか嫌な感じはしない。
老人の孤独、儚さ、性欲、弱さをうまいこと描き出…
見応えのある、芸術的な作品だった。
(1) 老いの生活において、パターン化した日常的な秩序は、安心材料であると同時に、閉塞感をも生みだす、両義的なものなのだと感じた。
(2) モノクロの画が、現…
この映画を観ながら、まるで自分の老後を見ているような不思議な気持ちになった。恋人も作らず、誰かに依存することなく、ひとりで日々を生きる姿に、どこか共鳴してしまったのだと思う。
特に印象に残ったのは…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA