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マルティネスの作品紹介

マルティネスのあらすじ

メキシコで暮らすチリ人のマルティネスは偏屈で人間嫌いな60歳の男性。会計事務所での仕事やプールでの水泳といった日々のルーティンを決して崩さない。しかしそんなマルティネスの規律的な日々は、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロがやって来たことで終わりを迎える。 時を同じくして、アパートの隣人で同年代の女性、アマリアが部屋で孤独死していたことが判明する。アマリアの私物に自分への贈り物が残されていたことを知り、次第に彼女に興味を抱くようになるマルティネス。 遺された日記や手紙、写真を通してアマリアへの思いを募らせていく内に、マルティネスは心の奥底で眠っていた人生への好奇心を取り戻していく。

マルティネスの監督

ロレーナ・パディージャ

原題
Martínez
公式サイト
https://culturallife.co.jp/martinez/
製作年
2023年
製作国
メキシコ
上映時間
96分
ジャンル
ドラマコメディ恋愛
配給会社
カルチュアルライフ

『マルティネス』に投稿された感想・評価

3.6
老いを明るく描いたヒューマン・ストーリー

メキシコ在住の60歳のチリ人、マルティネスは偏屈で人間嫌いの性格。アパートで一人暮らす彼が、階下の女性が孤独死していたことをきっかけに、人生を見つめ直す。そんな映画です。

40代のメキシコ人女性監督、ロレーナ・パディージャによる2023年の初長編映画で、メキシコ内やアメリカの国際映画祭に正式出品され、好評を博した、心温まるヒューマンドラマ。

監督自身が、自分の父親をモデルに自ら脚本を書いたという作品で、テーマは”老い・孤独・退屈”。

リストラや定年、再雇用など仕事上の悩みから、孤独死や日々の退屈をどう過ごすかという問題。そんな、全世界共通の老境の問題を、ジム・ジャームッシュが好きと言う女性監督の感性で描いています。


■ 感想
個人的には、黒澤明の『生きる』を2022年にイギリスでリメイクした『生きる-LIVING』や、トム・ハンクスが頑固な老人を演じた『オットーという男』、筒井康隆原作の『敵』などの老境映画を思い出しましたが、

テーマ的にジメッとした暗い印象になりがちなテーマを、メキシコらしく、カラッと明るくコミカルな雰囲気に仕立て上げたのは若い監督による手腕が光るところ。お陰で、時おり観客からの笑い声も聞こえる、楽しい映画になっていました。

若干、脚本に荒削りの部分があり、主人公のマルティネスの行動原理や、急な展開に?と思うこともありましたが、こういう映画こそ、若いうちに見て、早いタイミングから将来を考えるのもいいのかもしれませんね。

主人公のマルティネスは一人で居ることが平気で、『クロワッサン』のような生活雑誌も愛読し、一人でなんでもできる器用な人。ただ、その器用さによって他人を頼る必要がなく、孤独を深めてしまうところもありそう。

よくこういった映画で、無理やり子育てさせられるとか、犬を飼うことになってしまうとか、イーストウッド監督の『グラン・トリノ』のように、隣に全く生活文化が違う移民家族が引っ越してくるとか、

ある意味、自分の力だけではどうにもならない、普段の淡々とした平和な毎日をぶち壊される展開が描かれますが、定期的にこういった不規則なイベントが起きるほうが、楽しく、老いないのかもしれませんね。

こじんまりとした静かな映画でしたが、見た後にも余韻の残る、とても良い映画でした。ありがとうございました。


■ 雑談
昔、祖母が独りで暮らすためのアパート探し(賃貸)にとても苦労したことを思い出しました。

賃貸の交渉に行っても、「老人が一人で住んで、いつの間にか死んでたらどうするんですかか!?」 など、心無いことも言われ、世間って冷たいんだな、老いるって幸せなのかな!?としみじみ考えたことを思い出しました。

その時は、隣近所の関係も良かったことから、「たまに様子を見ますから」みたいな感じでうまくいったのですが、自分にとって都合が悪いことはすぐ忘れてしまう😅ので、定期的にこういう映画は見ておきたいな、と思った次第です。

ではでは。
4.1
 会計係のマルティネス(フランシスコ・レジェス)は、狭いオフィスと独居アパートを往復する「完璧に退屈な安定」をむしろ愛している。まるで『パーフェクト・デイズ』のような完璧なルーティンである。だがある日人事から退職通告が届き、後任の若手パブロ(ウンベルト・ブスト)を自分の席の隣で育てろと言われる。職場の宿敵コンチータ(マルタ・クラウディア・モレノ )の皮肉も相まって、彼の日常はじわじわ侵食される。そんなある日、同年代の隣人女性が孤独死していたことが判明。管理人と共に遺品整理に立ち会ったマルティネスは、彼女の日記や写真、小物に触れ、彼女が過ごした時間に想像を伸ばし始める。退職後の空白=自分の行く末と、既に途切れた隣人の人生とがあたかも密接に響き合う。マルティネスが自分の単調さを実は大切にしている。映画の多くは孤独をある種の欠陥として処方箋を与えがちだが、本作は孤独の「居心地」と社会からの処分(強制解雇)の衝突として描く。監督は「老い・孤独・愛の探求」をブラック・ユーモアで編むと語り、行動変容をヒロイックに誇張しない。そこに生活の尊厳が宿る。

 頑固一徹で自分を曲げない初老の男に起きたのは、悲劇の様な喜劇であろう。さながら死者と生者との空想上のロマンスは、往復書簡の様な魅力を誇る。あえて何もしないを選択して来た主人公にはその日から様々な「To Doリスト」が生まれ、通い慣れない店に入る/遠回りをするといった微細な逸脱を重ねて行く。パブロやコンチータに対する態度も、棘だらけからぎこちない会話へ—その融解の速度は極めて慎重に描かれる。やがて彼は、「もう少し先まで行ってみる」とばかりに生活の半径を広げる。映画は派手な達成を置かず、色と空間の開放によって生の再起動を実感させる。四角四面の部屋に幽閉されるようで閉塞的だった前半に比べ、後半は光や空間が広がる屋外撮影へと移行し、その変化自体が物語となる。隣人の遺品・日記を読む行為は、単なる覗き見を越えて、未完の物語に自分の余白を見つける行為ともなり得る。物語を大きな事件で運ばない作法は、近年の中南米作品の静かな人間喜劇系譜にも連なる。とはいえ、カウリスマキ的ミニマリズムの模倣に陥らず、グアダラハラという都市の温度(雑踏、光、生活密度)を背景に、移民としての時間(チリからの長い滞在)も滲ませる点で、ローカルな体温を保つ。

 初来日した監督の舞台挨拶では、若い頃から15か国20都市で暮らすトラベラーだったようで、近年離婚を経験し、孤独と独りぼっちは同じではないという視点が物語の着想に繋がったという。小津を敬愛するの言葉もあったが、何歳からでも人は自分を解放出来るという素晴らしい人生讃歌である。

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