【詳述は、『男ありて』欄で】40数年ぶりかに観て、やはり志村最良渾身の演技と、端正精励なタッチには、心打たれるが、やはり、脚本家はプロ野球界とルールというものをどの程度ご存じなのか気にはなる。勝手に…
>>続きを読む家庭を顧みない野球一筋のプロ野球監督の男が、負けが込んで来るなかで家族と衝突するが、やがては家庭の大切さに気付く物語。とても良かった。
志村喬としては「生きる」に並ぶ名演だと思う。
監督と選手の…
基本的に映画で、粋アピール的にやたら笑う客が苦手なのだが、なおさら、今作などは終始ずっとグロテスクな、せいぜい許されるのは苦笑いやぞ、って話なのに、マジで笑いが多くて、何より右前方に、何かにつけ、お…
>>続きを読む志村喬の家族に対する態度はひどいもので、妻は家政婦、娘は気の利かない芸者、息子は子犬ぐらいに思っている。
別に悪人というわけではないが、当時の日本の父親というのはこういうのが多かったのだろう。
きま…
低迷する野球チームの監督とその家族。
メインは野球ではなく家族の話。ある程度の年齢で仕事を頑張ってる人には思い当たる節の多い作品だと思う。
菊島隆三の脚本は、省略するエピソード、描くエピソードの…
夫婦の愛を本筋に据えているのだと思うが、コメディー的な描写も多く、作品全体に中心になるものを感じられないし、メリハリも少ない。
当時としてはネームバリューのある俳優を揃えているのにほとんど映画史…
昔、母親と黒澤明監督の『生きる』の志村喬について話したことがあった。その際、母親が「小さい頃に映画館で観たけど、志村喬が火葬場の煙突を見ているシーンが一番印象に残ったわ」と言った。
「はてな、『…
菊島隆三脚本は外れない。
「白い崖」の面白さたまに思い出すくらいには印象深い。黒澤明の台詞とか考えたのは菊島説。
冒頭のトイレの中で作戦を考えているくだり、ヒーローの登場シーンと同じでめちゃカッコい…