王将の作品情報・感想・評価

「王将」に投稿された感想・評価

電話越しに声が届かないから大声出すって
無線の今じゃできないシーン
あさひ

あさひの感想・評価

3.1

日本の名俳優と言われている板妻

なんだか、不思議でした。
歌舞伎調の演技って感じです。

実話からの物語

良いシーンは娘が父に怒るシーン
そして、自分の顔を鏡でみたシーン

あと、ラストの草履を渡すシーン
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『王将』(1948)DVDで初鑑賞。棋士坂田三吉の半生。鬼気迫る名演の阪東妻三郎。もう佇まいだけで魅せる。伊藤大輔の演出はカメラが町を駆け念仏が鳴り渡る。その大胆さは古い映画の醍醐味であり占領下での自由な表現への訴えさえ感じた。ドラマは唐突だが力強い演技とショットの連続だった。
堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

5.0
こんな作家が黄金時代に隠れて存在していたのか。こりゃすごい。列車といい、煙といい、セットの構図といい、将棋盤を挟んだサスペンスといい。

阪東妻三郎の声がとかく良い。
基本過剰なほどコミカルな演技だが、それに乗せた記念撮影のシーンの凄み。不自然に笑う芝居をいとも容易く自然にこなしてみせる。『天才とは欲にかまけず童心を死ぬまで保ち続ける性分の事』 ラスト10分で一気に泣かせにかかる。草履のクドキの素朴な温かさから、達観したラストカットまで涙途切れず。
初)ずっと観たかった作品。ただの将棋バカの話だと思ってたら…山田洋次監督がおっしゃるとおり家族の話でした…将棋キチガイの三吉が目標としていた関根が名人になった時わざわざ東京に出向き祝辞を述べる(将棋に関しては何事も譲りたくない三吉が)素直に祝辞を述べる事ができるのはずっと影で支えていた妻小春のおかげだと思う。夫の夢を叶えるためのつくしようは驚嘆もの…三吉は本当に幸せ者た…
将棋界の奇才、坂田三吉の半生を描いた映画。坂田三吉を阪妻が力演しています。坂田は大阪で貧しい暮らしをしていますが将棋は大阪ーの腕前です。東京から来た花形将棋士の関根七段に判定負けしたことから坂田は関根にライバル心を燃やします。将棋にしろスポーツにしろ自分の実力を伸ばす為には好敵手の存在が必要ですね。中年のオジサンなのに喜んだり悔しがったり素直に感情を表現する坂田が可愛い。坂田の赤ちゃんも可愛くて、微笑ましく観てたら途中で亡くなってしまったらしくショックでした。子守唄の調べが物悲しくも美しく聴こえてきます。
三郎丸

三郎丸の感想・評価

3.6
昭和の名優阪東妻三郎(阪妻)を押さえるべく鑑賞!(田村正和のお父さんです)

阪東妻三郎が、大正から昭和にかけ活躍した、関西屈指の棋士差し阪田三吉を飄々とした演技で魅せます!

時代背景の説明。
この作品の舞台は、大正時代。
当時の将棋界は、小野五平が「名人」であったが、当時の名人位は、一度襲位すると「死去するまで名人」。その小野が長生きしたため、次の名人の座が約束されていた関根金次郎は、全盛期のうちに名人を襲位することができず…この物語の最後に関根金次郎が名人を襲名するが、このころには主人公に対しても対戦成績はすっかり振るわず、生涯32局戦い、関根の15勝16敗1分という全盛期は過ぎてしまった感…かわいそうです!
ですので、関根は70歳(将棋以前に健康不安を抱えるおじいちゃんですよ…)を迎えたとき、名人位を退くことに。
その後はトップ棋士の総当りのリーグ戦が設定され、その後、前年度の名人に挑戦する現在のシステムへと代わっていく。

その関根金次郎とのライバル関係にあったのがこの物語の主人公、坂田三吉。関根の流麗で物静かな人柄に対し、坂田三吉は慌てん坊、人間味溢れる天才として描かれている。
実は、主人公の出が原因で教養も、社会性も乏しかった。
しかし、そんな主人公ですが関西では屈指の将棋指しであり、彼を応援し、後押ししてくれる人たちがいっぱいいたが、主人公は自分のわがままを通し、情に溺れ、人に愛され生きた、坂田三吉という人間の半生と、妻小春、そして娘の玉江の物語を、関根金次郎との対決を軸に描く。

同時の生活環境(大正から昭和初期)は、現在とあまりにかけ離れており、主人公は麻裏草履を作り、その日暮らしの生活を送ってます…履き物が草履ですから。ピンと来ません!
アスファルトが当たり前な現代ですが当時は土と砂利…環境が違い過ぎます。

主人公は、将棋の腕はあれど、家業が草履一本ですから当然収入はしんどい形です。結果家財道具(仏壇もいきます!)は持出す、狭い長屋の一室は空屋状態。
しかも、朝日新聞主催の将棋大会の会費の二円を工面するため、娘の一張羅を質に置いて出掛ける。妻の小春(水戸光子)はそれを知り今はこれまでと、娘をつれて自殺未遂までされる始末。
それが元で1度は諦めようとする将棋…しかし、
「俺には将棋しかない」
という気持ちを妻は察し、静かに主人公の背中を押す。
当時は、将棋差しだけではとてもとてもメシを食えないシビアな環境。(皆、今より生活に必死でしょうから)しかし、主人公は将棋に賭けます。

そして、実力名声共にナンバーワン、関根八段(滝沢修)と、主人公との勝負もなかなかの緊張感があり、見応えのあるシーンになってました。

この作品の大きな特徴は、
【動きをもたらすカメラ】
カメラを持ち畦道を走り、また勝負のシーンでも動きを求め、勝負が決した際に記者席の書類を風に飛ばして見せたりと、随所にカメラの技が使われていました。

作品終盤、将棋&家族(タイトル王将の意味が分かります。勇気を持って敢えて言います、【餃子の】ではない)に主人公が望んでいない運命が待ち受けているのですが、変に過剰演出にしなかったことが、逆に涙を誘います。

作品通してに言える事ですが、
【年月が経ちすぎている】
【将棋ジャンル極渋】
という部分があるため、若い人はまず手に取りづらい作品かと思います。
しかし、主人公がリアルに汗しての熱演、古いながらも観客を楽しませるための工夫はしっかり盛り込まれており、古さをマイナスに見てもなかなかに楽しめる作品になっていると思います。
但し、誰も喋らない静かなシーンになると、古い映画特有の
「シューー」
というノイズは観ていて思わず苦笑い…
ぶん

ぶんの感想・評価

3.7
つい先日観た「聖の青春」もそうだったけど対戦相手に対して敵ではない情の深さを感じた。将棋っていうのはそう言うものなのかな、長い対戦時間と礼儀正しいふるまい…その中から相手に対する尊重の思いが生まれるのかもしれない。 

最後の汽車の煙りをバックに、点滅するライオン何とかの文字の塔、仁丹の看板、そしておでん屋さん…とってもいいシーンだった。

このレビューはネタバレを含みます

男が本物になるために支える女って意味では、溝口健二の「残菊物語」といい、この作品といい、本当に素晴らしい作品が多い。そして、支えた女はこの世を去っていく。名人になった関根に自分があげられるものは他にないと10数年振りに作ったわらじを渡しているところは素晴らしいな。そして、そこに妻が死にかかっていると電話がかかってきて妻に向かってお題目を唱える阪妻。怒涛のドラマ的展開へと流れ込んでいくラストは圧巻だ。妻の水戸光子たちが自殺しようとしたことを知り、もう将棋はやめると阪妻は火鉢に将棋の駒を投げこむが、王将だけが外に落ちていてそれを水戸光子が見つける様子(死ぬ間際までそれを握りしめている)や機関車の蒸気が三吉たちの住んでいる長屋にまで流れ込んできている映像の見せ方が余計な台詞を使わずとも登場人物たちの心が伝わってきて強く印象に残こっている。途中から出番が減ってしまうが、新蔵役の三島雅夫が何ともいい味を出しているわ。
>|