危険な英雄の作品情報・感想・評価

危険な英雄1957年製作の映画)

製作国:

上映時間:92分

3.4

「危険な英雄」に投稿された感想・評価

情も倫理も投げ捨てた石原慎太郎のブン屋魂。子供の行く末は良かったが、サスペンスにしては劇伴がちょっと…
50年代の渋谷駅が一番の見どころか。
芥川による第三の男風音楽、タイトル・クレジットの良さから始まり、序盤まではかなり期待させたが

やはり鈴木氏、肝心なとこのリアリティが弱く、締まらない、志村喬の記者へのさじ加減の適当さこそ害悪だろ、など…
それと石原慎太郎(特に司葉子の部屋で話してる時など、滑舌が終わりすぎてる)以外は良いのに

渋谷南口のかつての姿
お化け煙突も出てくる
モンタージュ写真を載せたら部数が〜部伸びて売上は3000万円ほど増えるから、あのつまらない男の顔写真には3000万円の価値があると話すところは嫌らしさが出てる

昨今のclickbaitみたいなのは昔からあるね
道徳や倫理を平気な顔して踏みにじる図々しくて最低の新聞記者はレイシスト石原慎太郎にぴったりの役。フラメンコ調の音楽は誘拐事件のサスペンスな雰囲気に全くあってない。特別出演の三船敏郎が犯人かなと少し期待したが、そんな姑息な悪党を鈴木英夫の映画でやるはずもなかった。誘拐犯を尾行する少年のくだりがベスト。ワイルダー『地獄の英雄』が元ネタ(パクリ)だと思う。
Kunihiro

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3.5
多くの辛辣な意見を踏まえて池袋新文芸座で観賞。それほど悪くはなかったが、全体に流れるギター音楽が耳障りだった。こうしてマスコミはジャーナリズムの役割を勘違いして権力を持つようになる。
子どもの誘拐事件が起き、石原慎太郎演じる新聞記者は手段を選ばずスクープを取ろうと奔走するが…。

珍しい石原慎太郎の主演作だが、不遜な新聞記者の役が似合っていて、キャラクターに合わせた役なのかと思ってしまう。主演を支えるために、豪華俳優が脇を固めている。
ロケが多くて、特に渋谷駅で犯人を待つ場面など面白い。犯人らしき男を追跡していく野原の風景も良かった。
音楽はギターが使われていて、「第三の男」みたいな雰囲気。
カット割が細かく、それぞれほとんど別の構図になっていて、凝っている。

「鈴木英夫の手腕」
tokio

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3.2
Rec.
❶19.09.27,新文芸坐(35mm)/精緻と克明 鈴木英夫の手腕
浮き草

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3.6
身代金は渋谷駅南口へ。ということで1957年頃の渋谷が見れる。

野球選手の三船敏郎に笑った。

仲代達矢、目力、精悍だけどどこか暗い陰のようなもの。ピチピチ。

芥川也寸志の音楽がやたら良く、冒頭はビックリした。

司葉子に関しては監督曰く少し演技の幅を持たせようとの意図があったらしい。
幅を持たせようとしてこの大人しさ。
その後の「その場所に女ありて」がいかに大きな飛躍だったのかがよくわかる。

このレビューはネタバレを含みます

併映していた『非情都市』と同じく新聞記者もの。バッドエンディングも同じ。こっちのほうはまあまあ。メッセージ色が強い、というか慎太郎の大根ぶりのせいかも。主人公が反省しない(成長しない)という点も似てる。

@新文芸坐 35mm
mingo

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3.6
「狂った果実」の裕次郎は良い演技してるのに対して本作慎太郎の大根演技には吐き気しか催さないレベルの大根具合。「紀ノ川」での司葉子本人によると、デートの誘いを受けてお屋敷に着くとお母様がいらっしゃって丁寧な育ちを感じたとご愛嬌。にしても司葉子はじめ、木村功主演の「きゃつを逃すな」と同じ刑事役に志村喬、同じく犯人役に宮口精二、他社新聞記者に仲代達矢と超豪華俳優が必死のカバー。まさかのサプライズゲストに三船敏郎。ラストで司葉子が強いビンタを慎太郎にあびせるのだが、それが快感なのだから、ざまぁみろである。にしても「非情都市」しかり本作のオチはやはりやるせなくなるし、慎太郎をここまでイラつかせるのだからむしろ成功の域であろうか。
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