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あーぁ

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3.8
『ほ、、星が見えた。初めて星が見えた...』

岸井さんがおぼこいなぁ。

当然ながら岸井さん目当てで観たんですがね、ものすごく考えさせられてしまったよ、

障がい者であるという事で介助してもらう事が当たり前と考える俊。
そんな俊を過剰に介助する聡子、
障がい者はいつだって好奇な目で見られてしまう事に怯えるほのか。
助けないことも障がい者の為と考える勇治。

4人のそれぞれの想いが一つの事件を通してやがてほころんでいくラストはほんと邦画って素晴らしいよなぁって思える映画でしたわぁ


以下DVD裏抜粋↓

先天性の視覚障碍を持つ俊は、同じく視覚障碍者のほのかを誘い、介助者の聡子とその兄である勇治と一緒にハイキングに出かける。山中で出会った大学生・大村と川田に障碍者を差別するような行為を受け、俊は激怒する…。


障がい者ならどんなことでも許されるのか。
見たことないけど夜更けバナナとも通ずるところありそうだねぇ

まだ学生の監督さんということもあるけど、障がいというなかなか難しいテーマを真摯に描いてて岸井さんを初め、主演の方の素晴らしい演技に健常者としても心を抉られる一本やないかと思います。

誰にも分かってもらえない、健常者に障がい者の苦しみなんて理解出来っこない。

健常者の優しさにも冷たく、蔑むばかりの俊。
それでも『1人では生きていけない。』と涙を零すシーンは見てて辛かった。

『きれいごとばかりじゃない。だけど、きれいなものだってちゃんとある。』

ラストの金星が照らす4人の姿にナカハラ君ばりに『幸せになりたいっすねぇ』と思わず声が漏れそうになるよなぁ


岸井さんは『光と禿』でも盲者の役を演じていたけど、事故で目が見えなくなり、顔に酷い痣を負った事で他人の目を気にする、打ちひしがれた子犬の様な岸井さん。
そんな岸井さん達を音楽で包み込んでくれるスギムのようなパンイチ男に、皆んないつか出会えると良いよなぁ
障害者なら何をやってもいいのか?
障害者ならわがまま言ってもいいのか?
視覚障害者をテーマにタブーな世界を鋭く描いた素晴らしい作品でいた!!

そしてまだ映画に出たての頃の岸井ゆきのの演技も素晴らしいですが、大倉裕真によるワガママな聴覚障害者の役が見ているこちら側に腹立たしさを与えてくるぐらい名演技でした。

タイトルや表紙を見たらSFっぽい感じですが、全くそんな話ではありません。
逆にこの表紙のラストシーンは感動さえ覚えます。

僕たちと隣り合わせで生活している障害者の方々のことを僕たちはどんな目で見ているだろうか?
哀れみの目で見ているかもしれない。可哀想と思っているかもしれない。
でもそれを批判するのも間違っている。
この作品で少し考えるきっかけになればと思います。
助けられることを当然に考える視覚障害者とその周囲という現実みのある設定
嫌な感じの子供だけど、もちろんそりゃつらいよなと思えるシーンもあったり
それぞれの立場から心情が描かれて面白かった
障碍に関する問いかけとして、非常に意義のある作品。物語の中盤でAとBという立場が対立する。観客はきっとAに対し反感を持っているはずなのだけれども、いざBがAを攻撃するとなぜだか自分が怒られているような気分になる。要は、Aとは自分の身勝手さや甘さを体現した存在なのだ。限定された素材を扱っているようで、実は非常に普遍的な物語だと感じた。また、インディーズ映画である故ギミックで勝負できない部分を映画作りの基本を押さえ演出でカバーしていたのも見事だった。