兵士たちの顔に当たる強い日差しによってできる陰影がモノクロの画面に映えていた。柵の向こうで仰げば尊しを奏でる僧になった水島と、水島と共に日本へ帰りたい兵士たちの別れのシーンは霧の奥に去っていく彼の後…
>>続きを読む戦争の傷跡は大きすぎる。
同胞たちの屍を置いてゆけない、その負い目や戦争の犠牲者たちの無念さを背負ってビルマに残ると決心した強い意志や、その裏で仲間や祖国を想い葛藤する苦しみが無言のうちの涙や後ろ姿…
1982年3月28日、八重洲スター座で鑑賞。
市川崑、渾身の一作。
(後年リメイクされたカラー版よりも)俳優陣が素晴らしく、目が離せない作品だった。
惜しむらくは、モノクロ映画だったため、ビルマ…
詳しいレビューは
『ビルマの竪琴 総集編』
で書いてます。
水島がビルマを放浪するシーンはロケのスケジュールの関係で遅れてしまったらしく第2部に多かったんだとか。
一部はほとんど日本のセットで撮…
二部も鑑賞。
ラストは言わずもがな名シーンの数々。
誰もが一度くらいは耳にする、"水島、一緒に日本へ帰ろう"。
死と直面し、生を問い、人生を悟る。
戦争が生んだ波乱と混沌のなか、水島は最後に何を悟り…