「生誕120年 映画監督 中川信夫」にて。
ピュアな風でいて、「世間様への義理」を繰り返すオバさんを論破する糸子ちゃん、優勝!
美貌を誇り自信家娘・藤尾か、結婚の口約束をしている恩師の心優しい娘…
漱石は原作の中で「20世紀の人」だとか、何度も新世紀であることを強調している。原作は1907年。それまでの人たちが、家制度の規範に疑いなくハイハイと言えたことが、新世紀の人たちには難しくなる。だから…
>>続きを読むこの物語で最も大事なのは藤尾が持つ「金時計」だ。
子供の頃から藤尾は金時計を玩具として遊んでいた。宗近君はこの金時計が欲しかった。藤尾の父親と宗近君の父親は、将来宗近君にこの金時計をあげれば、藤尾も…
20世紀初頭の電気の時代を象徴する上野の東京勧業博覧会を見事再現した中川信夫監督の価値ある秀作。日露戦争で世界に度肝を抜いた日本の光と影を、会場の電燈と恩師荒屋のランプに感じた。また、夏目漱石の原作…
>>続きを読む原作:夏目漱石
宗近 → 藤尾 ⇆ 小野 ← 小夜子
(四人の男女が織りなす愛憎劇)
教え子の藤尾を好きになってしまい、恩師の娘との破談の件を友人にさせる、ちょっとどうなの...という小野(宗近…
夏目漱石特有の言い回しや舞台となる明治の東京が見事に再現されていてさすが若い頃は文学青年だったという中川信夫監督の気合いの入りようが伝わってくる、そして中川監督による映像テクニックが繊細に夏目ワール…
>>続きを読む小説を読むために鑑賞。
男は外、女は内の時代に、藤尾みたいな自己顕示欲(?)ある女はつらいだろうな。
兄は哲学して冷静に判断する頭もあって、仕事をしてないとはいえ、外との交流はある。
イルミネーシ…