田坂の39年作品。村長の息子が戦闘機に乗って還ってくる。村人たちはいつもの通り。しかしアクロバット飛行の遷都幾を見た村人たちは非日常に。伊藤章三のラジオドラマ用物語を伊藤自身が脚本化。時局から反戦を…
>>続きを読む結果的には国威発揚映画で、政治の美学化が行われるわけなのだけど、それにしてもその「美学」を基礎づけるトーキーになって10年経たない頃の最先端技術の縦横無尽さに驚かざるをえない。
この映画はもしかした…
小杉勇演じる村長が、泣いて登校拒否する村の子どもを連れて自転車を漕ぐ長回しの移動ショットがあるのだが、二人が歌っていると徒歩で登校中の児童たちが追いかけてきて大合唱となるシーンのエモーションはたいて…
>>続きを読む花柳小菊、佇まいが素敵で個人的に気になる女優。小杉勇の演じる村長のキャラクターを中心に、笑えるシーンが多くあった。戦争に際しての哀しみだけを表現するのではなく、そこに暮らす人々の生活から喜びと哀しみ…
>>続きを読む車、自転車、追いかけっこを同列に収めるカメラと老若男女と動物を同等に映す構図。その中で出演している俳優と共に上を眺めることになる我々鑑賞者。飛行機とハエの音を混同するのは笑いでもあり皮肉か。動きを捉…
>>続きを読むファーストカットはクレジットの出ている間一度も切られず、バス(運転手)からの主観ショットでのどかな田舎道が見せ続ける。道路の真ん中で牛が通せんぼうをしているのでバスはとまざるをえず、運転手は「もし…
>>続きを読む47年前に観て田坂と本作は絶対的なものとなった。田坂の最高傑作、日本映画史上10本は当たり前で、何回か選んだ世界映画史上のテンにも入れた事がある。田坂本人が保管していた16ミリ版しか未だ戦後では発…
>>続きを読む兄貴の乗った飛行機が村の上を通るのをみんなで楽しみにするだけの話。つまらん。飛行機とそれを見る家族は戦争に送り出される兵士とそれを見送る家族の暗喩なのか。がしかし、いきなりバスの主観ショットから始ま…
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