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歓待
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目次

『歓待』に投稿された感想・評価

nana
3.8

深田ワールド全開のブラックサスペンス✨

にこやかで人あたりが良くあつかましい。

こんな人、身の回りにいるんじゃないかな?
関わるか、関わらないかだけで。

最初は小さな親切から。
断りきれない。
人の良さと気の弱さから踏み込まれた夫婦。
…相手はとても怖い人だった😰😓


下町の印刷工場に現れた、オーナーの亡くなった父親の知り合いだと言う男。
居座り、住み込みで職人として働らく事になるが男の妻も同居する事に。
それから次々に訪れる望まない来訪者。

徐々に家庭を侵略され、親切〜怯えに変わって行く夫婦。

「断る」事が出来ない状況に追い込まれる

いつの間にか揺すられるネタをそれぞれ掴まれ、支配される立場に😰

この住み込み職人を演じる古舘寛治の怪演。
中盤から立っているだけで恐い。
笑ったらもっとコワい😫😨

家を乗っ取られるだけじゃなく、二人の根底を吐き出させられ、穏やかだった夫婦の本当の姿をあぶり出し合う😰

本当は言いたかった?
何も無ければ知らずに生きていけただろう。
それぞれの秘密。

望まぬ歓待
来訪者よりもお互いの本質をさらけ出す事?


自爆装置。
「淵に立つ」を思い起こさせるサスペンス。
人の心理を操作する悪者の使い方がやはり深田晃司監督ならでは。
大人のノワール。


深田晃司映画祭にて鑑賞
一
3.5
『淵に立つ』『よこがお』『本気のしるし』の深田晃司監督作品

下町で印刷所を営む一家のもとに突然流れ者の男が現れ、一家の平和な日常が崩壊していく様を描く

レンタルも配信も対応していないのでDVDをわざわざ購入していたのに、1年以上すっかり忘れてしまっており、ようやく鑑賞
小さなパンフレットくらいの厚めのブックレットが付属していました

一見すると下町のほのぼのとした日常を切り取ったような作品かとおもいきや、どんどんぶっ飛んでいく展開で、これは間違いなく『淵に立つ』の原点でしょう
弱点につけ込む感じは『冷たい熱帯魚』っぽさもある

見知らぬ男が徐々に家を乗っ取り、家庭を破壊していくというプロットはほとんど同じ
しかも古舘寛治に関しては『淵に立つ』で被害者側だったのに、本作ではその不気味な乗っ取る側を演じているのも非常に興味深い

ただ『淵に立つ』ほどの重みはなく、そこはかとない気持ち悪さも薄めで、どちらかと言えばコミカルに描かれているので、シリアスさを求めるよりも不条理コメディとして楽しむ作品かと
幕切れすらも何とも言えない不条理さで癖になる

配役も素晴らしく、古舘寛治の怪演はもちろんのこと、杉野希妃や山内健司はまさにそこで暮らしているようなリアリティ

間違いなく深田晃司監督のファンであれば必見の一本でしょう☝🏻🔥🔥

2021 自宅鑑賞 No.168 DVD
4.3
「もてなしているのか、もてなさせられているのか」

 家にお客様が来たら、客間に通してお茶を出す。日本人のおもてなし:歓待の文化。しかし、今作の加川という男にそんな大層な「おもてなし」をしてはいけない。加川は、家の敷居とか、扉とか、物理的な空間はもちろん、人間関係における精神的な空間をいとも容易く飛び越える男だ。

 この加川を何といったらいいのか、加川が引き起こす状況、ルイス・ブニュエル的不条理劇と言ってもいいかもしれない。
 「おもてなしがもたらす最悪で最高の結果」、大爆笑できるコメディでありながら、家族とは、家族における役割とは、居場所とは、をとても優しい心と冷たいタッチで描いた一本。
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 しがない印刷工場を経営している家に、ヒョイと加川が来る。敷居をまたぐ、というより飛び越え、嘘か本当か分からないテキトーなことを言って家の者を安心させる。
「暑いですよね。お茶もらっていいですか?」「あっ、今出しますよ」玄関に座る加川。
 アウト!加川を家に入れる(アウト)、心を許す(アウト)、上座に座らせる(アウト)、スリーアウト!ここで負けが決まったようなもの。こうなると流れは加川のもので、標的になった家族は剥き出しにされる。

 しかし、今作が面白いのは、剥き出しになったことで、家族の良いこと・悪いこと両方が露わになることだ。そもそも、血が繋がっているとはいえ、他人同士の集合体である「家族」に問題が起こらない訳がない。それが剥き出しになる前から、この家族には目立たないだけでヒビがあった。加川は、そのヒビを隠していた埃を払っただけ、加川はそのヒビにいち早く気付く天才であり、何より、ヒビが露わになる過程をじっくり観客にヒビの根っ子を気付かせずに見せ切ってしまう深田晃司監督こそ、家族についての欺瞞、家族という不条理をこれほどなく説得力持って描く天才と言えた。

 ベランダで上半身裸になっているブラジル系の女性。一体、どういう映画なのか。加川が割り込んだことで、居場所、アイデンティティを失いかける主人公。この主人公もまた加川と同じく、家族に割り込んだエイリアンとだと気付く。
 事件もひと段落を終え、このエイリアンが、ある一人(?)の家族の居場所と役割を奪う瞬間。笑いながらも恐怖で、まさに「鳥肌」が立った。

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