歓待の作品情報・感想・評価

「歓待」に投稿された感想・評価

ホラーだ…
ちなみにインドでは一部屋でも貸すと家を乗っ取られるから貸してはいけないっていうのは市民の常識らしい。
深田晃司監督の『歓待1.1』を観た。
昨年度の傑作『淵に立つ』のパイロット版から発展した映画。
大人が少女を連れて出かけるシーンなどを観ると、『淵に立つ』を思い出して怖くなる。
小さな印刷会社を舞台に描かれた傑作であり、元の『歓待』を観たくなった。

物語は、錦糸町のとある小さな印刷工場(こうば)。
序盤は、なかなか入り組んだ人間関係が描かれる。離婚した夫婦の夫(山内健司)とその妻(杉野希妃)。夫の妹は出戻り。
そこに、(深田晃司監督作品には常連の)古舘寛治が登場。工場資金を融資した人の知り合いということで、突然住みこみで働くことになる。その古舘寛治の妻が金髪の外人。
この「日常生活に異質な人間が入り込む」というのは、映画『淵に立つ』と同様シチュエーション。怖い。

そのうち、古舘の外人妻と寝てしまった社長(山内健司)は、脅迫されて古舘の言いなり。
そして、河原のダンボールの家が取り壊されると、古舘は「う~ん、そろそろかな」と言う。不気味。
そして、小さな家に、大勢の(不法滞在のような)外人が多数押しかけて来て……
という展開になっていく。

素晴らしい傑作映画を観た。
マト

マトの感想・評価

4.0
めちゃくちゃなんだけどありえない話じゃなさそうなところがちょっと怖いよね。いつの間にか人ん家入り込んでコントロールするっていう。現実でもたまに事件化したりするもんねぇ。
アナベルはガキ使の板尾の嫁が登場したときのあの感じやな。古舘寛治もこういう胡散臭い役がぴったりハマる。
電気羊

電気羊の感想・評価

2.5
端的に言えば他人に我が家を乗っ取られる話。被害者は加害者に少しづつ巧妙に洗脳されていくのだが、たまに宗教がらみや犯罪で報道されるよね。我が家は心の安住の地。他人を下宿させるとか御免だな~。
notitle

notitleの感想・評価

3.9
小さな印刷屋を営む一家へ訪れた一人の男が、全てを引っ掻き回して、去ってく話。
なんか変、何処か変、と思い気付いた時にはもう、身動き取れない程に、全てが変だった。口、ぽかーんてなった。崩壊的で創造的で且つ、多国籍でいて、シュール。
あしべ

あしべの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは超一級のサスペンス。
笑えるシーンも結構あるけど、普通にこの状況は怖い。
古舘寛治の得体の知れなさが本当に不気味で、弱みを握って家族を支配していく過程がじんわりしてて恐ろしいです。

謎の外国人妻が風呂からあがってくるシーンとか、終盤に外国人に家を占拠されて、トイレに列作ってるのとか特に笑える。

あと、杉野希妃さん麗しい。

あの変な歩き方の清掃員は監督かな?
この映画の加川と『淵に立つ』の八坂の不気味さは存外、違っている。と云うか私は、殆ど加川に感情移入しながら、『歓待』を観ていた。勿論、あのように巧く立ち回れるかは定かでないが、小林印刷の面々よりはストレンジャーとしての加川の方に肩入れしたい気持ちになる。彼のあの、どんなところでもサヴァイヴしていくであろう能力に、不思議と惹かれてしまったのだ。
創

創の感想・評価

3.0
こういう侵入者は意外と身近にたくさん居ると思う。

いつの間にか入ってきてグループの仲を引き裂く系女子。
とりあえず今までのやり方を全て否定するところから入る系新しい上長。
彼氏の相談を彼女持ちの男にしかしない系女子。

悪意があるかないかは問題じゃなくて、
圧倒的に他者への優しさが足りない人たち。

怖いなぁ。って思ってるんだけど巻き込まれるとけっこう一瞬で取り返しがつかない事態になるんだよね。

というか、本当にいつの間に過ぎて、一瞬に感じるんだよ。

ヤバいと思った時にはもう遅い。
その感じがすごく嫌な感じに良かった。
紫色部

紫色部の感想・評価

2.5
2017.4.9 CS

「淵に立つ」へと行き着くテーマのある種原石だからなのか土着的かつ野心的な切り口の鋭さには驚かされるが、記号的で舞台的な小林印刷でのサスペンスとその帰結を一つの映画的な演出としてみるとまだイマイチぎこちなく垢抜けていない感じは否めない。河原の住居を撤去した従業員の異様な歩き方を捉えた一連のショットは良かった。
印刷屋経営の冴えない中年のご主人は、分不相応の若くて可愛い奥さんと、前妻との間に出来た連れ子の娘、出戻りの妹と慎ましく暮らしていた。
そんなある日、「カガワ」と名乗る一癖も二癖もある男が強引に割り込んでくる。
果たしてこの男の目的やいかに?って話☆

この「カガワ」という男、飄々としながらも有無を言わさぬ強引さがあって、この印刷所に来て早々に我が物顔で振る舞いだす。
この男の胡散臭さが本作の魅力と言えます☆

若い奥さんは、年の離れた今一つ頼り無い旦那と、無神経に居座り続ける出戻りの旦那の妹、唯一心の許せる前妻の連れ子との居心地の悪い生活をしていた中への突然の闖入者「カガワ」。

新参者なのに変に発言力が強くて、反論するのも面倒くさいからまぁいいかと流していたら、いつの間にか大変なことになっていた!なんてことが実生活にも起こりうることですが、本作でもそんな薄気味悪さがコメディタッチで描かれます。

なんか不思議な鑑賞後感を残す本作、オススメです(* ̄ー ̄)☆
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