
2人がバカンスの地にいてまだ陰鬱の影が忍び寄らぬ時、ジャンヌがジャンのサングラスをくいっと持ち上げて、座っているジャンの顔を立っている自分のお腹あたりにくっつけて頭を撫でる、というシーンがあったのだ…
>>続きを読むギイ・ジル監督『オー・パン・クペ』(1968)鑑賞。
死を選んだ恋人との記憶とともに生きる女性を描き、愛の記憶と不在の痛みを繊細かつメランコリックに映し出した長編第2作。
主人公のジャンヌ(マーシ…
悲しくて甘くて美しい。
フランス映画にしてはわかりやすいというか珍しく気持ちが分かるというか(フランスの恋愛映画は基本共感はできない)でかなり好みだった。
愛するひとが自分の人生と世界を愛せないなん…
「記憶だけで生きていける?」
突然、恋人が自分のもとから去っていき(ほんとうは既に死んでいるのだけれど、彼女にその事実は伝えられない)、塞ぎ込む主人公。彼女の毎日はモノクロの世界で、彼との想い出の…
記憶にとどめておきたい言葉がどんどんスクリーンにあらわれてくるので頑張ってスクリーンを見つめていたのだけど、途中からは身を任せて観ることにしようと思い、ぼうっと眺めていた。記憶の断片をわたしたちに垣…
>>続きを読む本作は「不在」とともに生きることの困難さを描いた作品だと感じた。
冒頭の写真におけるジャンの少年時代の喪失、そして窓越しに映るジャンヌの表情は、その後に続く刹那的な世界の基調を決定づけている。
現…
「海辺の恋」に次いで鑑賞すると、やはり"終わり"への意識が強い。ギィが撮る物語は、すでに終わった過去として眼前に広がり、その黄昏時の美しさが横溢してる。主演2人、若くてカラー映えする瑞々しさだった…
>>続きを読む©1968 Machafilm