影の列車の作品情報・感想・評価

影の列車1997年製作の映画)

TREN DE SOMBRAS

製作国:

上映時間:82分

4.4

『影の列車』に投稿された感想・評価

その一瞬に光と影がある。それを捉えるということから映画を再考し、フィルムという断片にその痕跡が刻まれるということがまさしく眩い光に包まれるような奇跡であったことを思い起こさせてくれる。
時間と空間を融合させた第七芸術である映画。その表現方法の最高峰と思わされるほどの撮り方と構成。惚れ惚れ

現代映画において、実験性という面ではおそらく並ぶもののいないホセ・ルイス・ゲリン監督によるすげー映画。

人間が生きている中で残してしまう「記憶」が孕んだ恐ろしさと哀しさを郷愁たっぷりに描く。

正…

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実験する前に観客を選民してから"実験"している"実験映画"。そんな"実験結果"に客観性があるとは思えん。
5.0

映ってる人への愛から、編集を発見していって次第に物語を獲得していく。
幻想怪奇映画というようなショット群や、木々の自然を捉えたショットに、発見したフィルム(という体の)のショットとどれもが美しく素晴…

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324
4.8
脱構築でありながら奇抜ではなく全てが真っ当で王道で正しい。最高に心躍り続ける。

羊映画。きみたちは映画に取り憑いた幽霊の似姿?人の不在のかわりの被写体たちの、穏やかな終末さえ感じる歩き姿。
フィルムに付いた傷はどれも爛れていて映画自体、顕微鏡のなかの心霊現象みたいだ。音楽を付け…

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前衛ではないし、アート系でも無い。

説明的過ぎて、映画博物館のアトラクションフィルムみたい。

そういう"用途"を感じさせる所が気になった。

用途なのか、方便なのか、愛なのか…。

月も水面も、…

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“死人どもを映像という名の霊としてこの世に復活させる”[99]
[[映画バカが作る映画バカの為の映画]]
““映画””というものを”生物”と”音楽”と”過去”と”映画”で語る。

究極の映像実験、美…

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フィルムのシミ、映画が奥行から平面的なフィルムとして露出します。映画を再生することの動作性やフィルムの物質性。現在の不在の空間に雨や風と同じように現れる存在は演劇のようでもあって舞台装置としてのカメ…

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