決定的なドラマを作らない。冒頭から続く男と女のズレは最後まで戻らず、また同じ生活へ戻っていく。
「お母さんの負けだわ」という名台詞で締める今作は、その負け=冒頭とは違い直す事さえ難しくなったズレ、と…
妻として女として完璧になろうと目指す。
家事も仕事もこなし、美しく、感情を乱さない穏やかな気高いものを目指す。そうなると夫は少しの怠惰も許されない気がしてならなくなり、息苦しさを覚える。そうなると他…
前半、家庭を捨てた父と孤独に苦しむ母という二元的な悲劇を提示し、後半でその背景を裏返す。
この表裏の両面を突きつけられることで、どちらが正しいか、という裁きの枠組みは揺らぐ。 視点の固定が善悪という…
成瀬巳喜男の初期作。風雅を愛し気位が高く贅沢で生活力のない、薔薇のような正妻と、お勤めしながら家事もして婚約者とも対等な関係性を築くモダンな娘、本宅を気遣い日陰に徹してよく働き男を支えるたんぽぽのよ…
>>続きを読むあけましておめでとうの一本目成瀬。去年の同じ日は溝口『夜の女たち』で、ハード人生の女たちを見て逆にやったるぞの気持ちになりました。穏やかだけどダメダメすぎるバランスの父親を年始から見るのはしんどいが…
>>続きを読む東映の前身PCLの作品。成瀬巳喜男。
松竹の作品ばかり見ていた後で見ると、全く映画の雰囲気が違って驚く。
俳優さんも誰も知らなかったが、
主人公の千葉早智子の軽快なキャラが立っていて、結構深刻なスト…