妻子ある上原謙にときめいて、グイグイ前のめりになる山本富士子にまてまて〜てなるのに、奥さん亡くなった途端に気持ちしぼんじゃうのね。
ならば結ばれた夜の違和感の時に別れていればとも思うけど、盲目だった…
1956年、吉村公三郎監督作品。
吉村公三郎監督は、色覚障害があったそうだ。本作は、吉村監督の初のカラー映画作品。
もちろん周りのスタッフの協力があったからだろうが、そんなことを感じさせない色遣いだ…
染物屋という設定もあってか、モダンなお着物が沢山出てきて、目の保養。
カラー映画だからか、赤の時には恋が燃え上がっていて、青の時にはお別れの時で。
なによりも山本富士子の中に秘めた、殺した恋い慕…