本当に愛おしい瞬間瞬間が結ばれている。
筒井武文が指摘する母親の歯磨きの場面の撮影者と被写体のぎこちなさから、例えばコスモスを縦構図に撮影した画面に監督自身の声が被せられ次にうじ虫の窮屈なカットが差…
凄すぎた
今見ているものが映画なのかも分からなくなるというか、
撮る撮られるの関係のギリギリで世界の真実の有り様が映っているような。
悲しみ果てた後に呆然と世界を見つめているようなカメラが映す風景…
授業で鑑賞。
撮影者ががんで死に行く母の日常をリアルタイムで映し出したドキュメント作品。
母が徐々に弱っていく様がこれでもかというくらい丁寧に映し出されているので終始しんどいのだが命の尊さが分かる。…
当時観に行ってから、ずっと心の片隅に常にある作品。
生と死。
送る側と送られる側。
娘を送る母。
腐敗と発酵。
命の循環。
この作品に出会わなかったら、わたしはいまの仕事はしていなかったのかもしれな…
もう一度みたい…
あたたかく、
時にもののあわれを感じる作品
命は脈々と受け継がれていく
昔の映像を本人が見る描写好きだったな
おばあちゃんが亡くなった時に、
何も知らないお孫さんがお布団の周り…
正直さいきん労働するのに手一杯で映画館に行ってみてもああ映画終わったあとどうしよう…と考えてしまうこともしばしばで。でも『チーズとうじ虫』はそんな時間がなかった、豊かだった。大好きだとか愛してるとか…
>>続きを読む生まれて死ぬこと。
未来はわからないと言えど、死ぬまでは生きていること、最後は死ぬことは確実に決まっている。
生きると死ぬが重い鉛の砂時計のように常に私の中にある。
ただ、本作を観ているとその鉛の砂…
人間が死に向かうとき、「熟す」のか「腐る」のか。老いることで増す芳醇な香りと死に近づいている不穏な臭さ、言語化しなければどちらかわからないものが嗅覚を刺激し、泣きそうにはなるけど別の怖さで引き戻され…
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