泣く女の作品情報・感想・評価

「泣く女」に投稿された感想・評価

子供を作れない夫(鶴岡修)との合意の上で、見ず知らずの夫婦の代理出産をおこなうことになった若妻(風間舞子)が、先方夫婦(小川亜佐美&佐竹一男)の異常性愛行為に取り込まれていく。夫婦スワッピングを共有した付き合い方を提示しているロマンポルノ。

妊娠、出産、夫婦交換、というデリケートな題材を、小気味よいカラッとしたタッチで織り込んでいる。子宮をもっていない先方の妻(小川亜佐美)が、主人公よりも性生活を謳歌しているところが醍醐味。「子作りのためのセックス」しか受け入れられない、代理出産する側の目線を通して、性生活の多様性を説いている。

物語の展開は容易に先読み可能。思ったとおりに進行するが、先方夫婦の狂喜乱舞が映像的に楽しいので、訴求力は損なわれていない。とりわけ、花電車のような手管をもつ先方の妻に、主人公の夫が惹きつけられていく展開が絶品。

子作りを望む者同士、望まない者同士でカップリングされるが、夫婦関係は元のまま、というのが面白い。まさに、肉体的カップルと精神的カップルが同居している状態。小品ながら、いろいろと考えさせられる。