新 居酒屋ゆうれいの作品情報・感想・評価

「新 居酒屋ゆうれい」に投稿された感想・評価

技巧に凝りすぎてエモーションがとっちらかってるが面白い。
と言うか前作よりも上。 ただし主演の舘ひろしがすべてを駄目にするレベルの糞っぷりなのでプラマイゼロ。
セットやキャラ配置はほぼ前作と同じだが、 幽霊の出現時のライティングはレベルが上がってる。

橋があの世への境界線として演出されており上手いと思った。また、ラスト付近での松坂慶子と舘ひろしのカウンター越しのキスとそれを見てしまう鈴木京香の のれん越しのショットがあまりに美しかった。

ふぐにイ顔させるのもめちゃくちゃ面白い。ここは声出して笑ってしまった。そしてラストで鈴木京香が舘ひろしにジャンプして飛びかかり、それをそのままキャッチしてお姫様だっこ状態になる運動がまるでジョンフォードであった。
照明はこっちの方が上。松坂慶子の一人二役が生死の境界を混乱させ、暖簾の奥から料理を差し出す腕や映画館のスクリーンととある動作が同期する場面(映写機の光に照らされた亡霊の美しさよ!)など演出も非現実性を強調する清順的映画華。

TV画面に映された殺人の怖さ。或はスローの使い方。生瀬勝久と鈴木京香とフグのモンタージュなど可笑しさと幻想性の両立が上手い。

前作も良質なコメディに仕上がっており悪くなかったが、こちらはより複雑なシネマになっている。

渡邊孝好はもともと清順の助監督であり、そこはかとなく「ツィゴイネルワイゼン」を想起させたりもするのだが、単なるオマージュではなく、清順に匹敵するほどの創意が観られるという点で、清順好きは必見だろう。
亡くなった前の奥さんが現れる!
舘ひろしが笑いを取りにいくと思いきや、そうでもなかったです。クールな時と、『免許がない』のようなカッコ悪くてドジな役、両方好きだから文句はないですけど。
もし奥さんが亡くなっても油断出来ません!涙が恐怖の涙に変わらないように予習しておきましょう。

舘ひろし:壮太郎
松坂慶子:ユキエ(しず子とは別人)/しず子(壮太郎の元妻)
鈴木京香:里子(壮太郎の再婚相手)
生瀬勝久:杉町(里子の元夫)

1回目
初日の動員がハンパなく、shallweダンスと二本立てになるミラクルを起こした記憶しかない。