待つことの反復。夢二は彦乃を、巴代は脇屋を、脇屋は夢二を。美しい女性たちと雅で贅沢な世界観のなかで美とエロティシズムに接触したとき、恐ろしく、激しい、グロテスクなものが浮かび上がる。牛の血・骨、死骸…
>>続きを読む鈴木清順監督作を初めて鑑賞。
衣装がとても綺麗でロケに使われた家屋やセットもよかった。
女優陣がみな美しい。
映像美というよりも衣装の多さ・美しさに尽きる気がする。
ストーリーがほぼ存在せず、登…
「これを入れろ 戦争だ」
3部作ぜんぶみたけど、これがいちばんふつうの「映画」だったかもしれない、ちゃんと物語が(いちおう)あって、それに沿って進んでいく感じ。べつにそれはそれですきだしおもしろか…
嫌いではないが間延びした快楽といった感じ。前衛的な演出が前作同様くどく感じた。
意味深な人形の配置とか。監督なりのメタ表現なのか。
殺人鬼(長谷川和彦)が首を吊って目ん玉ベロ飛び出してるところは…
〽︎待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな
ラストまで観て、本作は竹久夢二の詩「宵待草」や代表作「立田姫」、そして数多くの美人画から着想を得たフィクションなのだろうと感じ…
竹久夢二と逢瀬を重ねた彦乃、モデルのお葉は登場するもののベースはオリジナル。軽妙洒脱な夢二役に沢田研二。物語に絡む人妻役の毬谷友子が此の映画全体を芳醇な香りで満たし、女性陣が同じお着物を取り替えっこ…
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